神経症性障害について

更新日:2014年1月17日

 神経症性障害は多彩で様々なタイプがあります。
 その大部分が、その本人の性格的なものにストレスが加わり症状を引き起こすものと考えられています。
 最近では、神経症性障害も脳の機能的な障害が関与している可能性が指摘され、薬物療法と心理療法によって良くなるタイプもあります。
 また、うつ病と合併しやすい特徴もあります。
 ここでは、一部の神経症性障害を紹介します。

パニック障害

 突如として非常に強い不安(パニック)発作を繰り返す病気です。
 症状は、突然に始まり、動悸、胸痛、窒息感、めまいなどと、「死ぬかも知れない」などという恐怖感を伴います。
 発作は通常数分間程度で、生命に危険はないのですが、これが満員電車や雑踏などの特定の状況で起こると、そのような状況を避けるようになりがちです。
 次第にパニック発作があるかもしれないという予期不安のために、外出ができなくなるケースもあります。

全般性不安障害

 慢性的な不安を特徴とするもので、不安や心配の材料が次々と移り、何もかもが気がかりになってしまう病気です。
 イライラ、震え、緊張、発汗、頭のふらつき、動悸、めまいと胸苦しさなどの症状が出現します。
 また常に心配事が絶えず、常に周囲から慢性的なストレスを受けていることがあります。
 うつ病を合併している場合も多くみられます。

強迫性障害

 不合理と感じながらも意思に反して不快な考えが繰り返し浮かび(強迫思考)、確認や儀式的な動作を繰り返す病気です。
 戸締まりや火の始末が気になって何度も確認する、不潔が気になって手洗いを繰り返すなどの症状がみられます。
 本人は、こうした考えや行為をばかばかしく、不愉快に思い、止めたいと思い努力するが止めらません。
 そのため動作に時間がかかり、日常生活が著しく制限されます。また強迫思考はうつ病との関連も指摘されています。

社会不安恐怖

 大勢の人の前で話したり、人前での食事をするなど、注目されるようなことに恐怖を感じたり、他人からの評価に敏感で、人前で恥ずかしい思いをするのではないかとひどく心配し苦しくなり、学校や会社に行けなくなったり日常生活に支障が出てきたりする病気です。
 そのような場面では、紅潮、発汗、動悸、震え、どもり、吃音、消化器系症状などの身体的な症状も出現してきます。

解離性障害

 外傷的な出来事や、解決しがたく耐えがたい問題など、耐えがたいストレス状態があるときに、一時的に身体の不調をひき起こします。
 健忘・失神・運動機能の麻痺・視覚や聴覚の異常などが出現します。

急性ストレス反応

 事故や災害等、例外的に強い身体的、精神的ストレスに反応して生じる精神症状のことを言います。
 抑うつ、不安、激怒、絶望、過活動、健忘などの症状が出現したりします。

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