学習における生成系AIの利用について(教育長メッセージ)

更新日:2023年6月5日

小・中学生の皆さんへのメッセージ

学習における生成系AIの利用について

所沢市教育委員会 教育長 中島秀行


世の中では、ChatGPTをはじめとする生成系AIが話題になっています。すでに、試して使ったことがある人がいるかもしれません。
生成系AIは、コンピュータやスマートフォンなどで使えるアプリケーションの一つで、無料で使えるものがすでに出回っています。これを使うと、自分が質問したことに答えてくれたり、絵を描いてくれたり、動画や曲、コンピュータのプログラムを作ってくれるものもあります。とても便利なこの技術は、これからの社会を大きく変える力があります。けれども、まだ実験の段階でどんな問題があるかきちんと調べる前に、世の中に広がってしまいました。実はこれは危険なことだと思っています。
生成系AIを使って出された答えには、多くの誤りがありますが、正しいかどうかを点検する技術は追いついていません。使い方のルールも法律も定まっていません。また、よく考えないで使うと、自分で考えたり、判断したり、問題を解決する力が衰えてしまう恐れもあります。特に成長期にある皆さんは、自分の頭で考えたり、アイデアを出したり、解決したりすることを学ぶ時期にあるので、その影響は大人より大きくなります。


もちろん、この先AIが社会に大きな力をもってくるのは確かです。AIが人を動かす時代がくるかもしれません。そんな時代に、人がAIに振り回されず、上手に活用するためには、人としてもっている力、特に皆さん自身の「基礎的な学力」、「読解力」や「判断力」をつける必要があります。来るべき日のために、今は自分自身の力で勉強して、自分自身の頭をきたえることが大切です。従って、今の段階では、皆さんが学校の課題などを解くために、生成系AIを使うことには注意です。注意事項をまとめたので、先生の指導も受けながら、かしこく対応をしてください。
AIが発展する社会の中で、その中に飲み込まれるのではなく、上手に付き合って、その技術を使う側になってほしいと願っています。

保護者や先生方へお願い

このメッセージはご家庭や学級で話し合ってもらうきっかけとして作成しました。生成系AIについては、未知数の部分が大きいのが現状ですが、今後社会を急速に大きく変える可能性を秘めています。子供たちの未来に関わることです。是非ともみなさんで議論していただきたいと思っています。
なお、この文章は小学校高学年から中学生向けに書きました。小学校の低・中学年については、保護者や先生方の言葉でかみ砕いて伝えてください。それ以上の学年についても解説を加えて読み合わせをしていただければ幸いです。

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