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平成29年所沢市議会第1回定例会施政方針・提案説明要旨(平成29年2月21日)

更新日:2017年3月23日

はじめに

 本日ここに、平成29年所沢市議会第1回定例会を招集申し上げましたところ、議員各位におかれましては、ご健勝にてご参集賜り、新年度予算をはじめ市政における重要案件につきまして、ご審議いただきますこと、厚く御礼申し上げます。
 さて、市民の皆さまより2期目の負託を受けてから1年3か月となりますが、「動け!所沢 紡ごう!絆」「未来(あす)を見つめ、今を動く!」を合言葉に、東日本大震災の経験を原点として、“善きふるさと所沢”を「未来の子どもたちに継承していきたい」という思いを胸に、一貫して市政を進めてまいりました。
 新たな年度を迎えるにあたり、継承を意識して、熟考を重ねながら予算編成に臨ませていただきました。
 それでは、平成29年度当初予算をはじめ諸議案の審議をお願いするにあたり、市政運営に関する基本的な考え方と、予算並びに条例その他の議案につきまして、その概要を申し述べ、議員各位並びに市民の皆さまのご理解、ご協力を賜りたいと存じます。

昨年の振り返り

 さて、昨年の出来事を振り返りますと、まずは、「リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック競技大会」に日本中が沸き立ちました。世界最高のプレーに手に汗握る大会となり、オリンピックにおける日本人選手のメダル獲得数は合計41個と過去最高となりました。
 また、学術研究などに貢献した人へ与えられる世界的な賞「ノーベル賞」では、東京工業大学栄誉教授の大隅良典おおすみよしのり氏がノーベル生理学・医学賞を受賞されました。
 いずれも、日本の底力を世界にアピールする出来事であったと感じているところであります。
 一方、所沢市におきましては、「動け!所沢 紡ごう!絆」「未来(あす)を見つめ、今を動く!」の願いをこめて、土を耕し、肥料を施し、種をまいたその施策の一つひとつが、ようやく芽を出し、双葉となり本葉となって、しっかり大地にそれと分かるほどに姿を現してきたように感じております。
まず、福祉に関わる市民の念願であり、かつ発達障害児療育の充実を目指した「所沢市こどもと福祉の未来館」が、平成29年1月にオープンしました。福祉の総合相談、地域福祉の拠点として、また、子育て支援や発達支援の拠点として、所沢の福祉の充実が、肌で感じられるよう推進するものです。
 また、2期目から公約として掲げた「健幸けんこう長寿」への取組として、トコろん健幸マイレージ事業を開始しました。「歩くこと」でポイントを貯め景品と交換できる仕組みは、今まで健康への関心が低かった方にも参加を促し、継続的に健康づくりに取り組んでいただく、そのきっかけになると信じております。
 街づくりも着実に進めております。
 株式会社KADOKAWAかどかわとの産官共同で進めているCOOLくーる JAPANじゃぱん FORESTふぉれすと構想では、周辺の道路環境改善に着手するとともに、地域のイベントでPR活動を行ったり、第2回ところざわ文化創造会議において海外から人気ブロガーをお招きし、外国人から見た所沢の魅力をテーマにパネルディスカッションを行ったりもいたしました。
 また、所沢駅周辺では市の表玄関にふさわしい街づくりに向け、所沢駅西口土地区画整理事業、所沢駅西口まちづくり事業、日東地区まちづくり事業、そして、北秋津・上安松地区まちづくり事業を関係各所の協力を得ながら着実に推進しているところです。
 一方、教育の分野にも力を注ぎました。
 教職員の事務負担を減らし、子どもたちと向き合う時間を確保するため、通知表や指導要録の作成をサポートするシステムの本格運用も始めましたし、学校、家庭、地域が一緒になって学力向上を図る「学び創造プラン」学力向上推進事業や、いじめ、非行問題行動に対し子どもや家庭を支援して解決に導く、健やか輝き支援事業も引き続き実施したところです。
 また、老朽化が進む学校トイレの洋式化やバリアフリー化も着実に進めましたし、松井小学校及び北中運動場の用地を取得し、安定的な運営を図ったところでもありました。また、住民投票の結果を受けて工事を決めた狭山ケ丘中学校の空調工事は普通教室分が完了いたしたところです。
 子育てへの支援も推進しました。
 先ほど申し上げましたとおり、「こどもと福祉の未来館」にて、子育て広場と発達障害児療育施設を有すこども支援センターを開始したのを筆頭に、民設民営による児童クラブを和田、牛沼、東所沢小学校区に整備したり、小手指、新所沢両公立保育園の給食調理業務の委託も開始をいたしました。
 さらに、妊産婦への支援として、保健センター内に「子育て世代包括支援センター」を開設し、専用ダイヤルを設け、保健師1名、助産師1名体制による相談支援体制を整えました。そして、引き続き所沢市域全体で365日、全ての時間帯での小児初期救急医療体制の安定的な運営にも努めたところであります。
 環境の分野では、「マチごとエコタウン所沢構想」に基づき、様々な取組を進めました。
 県と連携実施している「埼玉エコタウンプロジェクト」に指定された松が丘地区では、フロート式太陽光発電設備設置運営事業を実施し、出力約380キロワット、年間発電量約40万キロアットアワーを確保しつつ、吾妻まちづくりセンター・吾妻保育園にて、電力ピークカット蓄電池実証事業にも取り組んでまいりました。また、東部浄水場におきましては、小水力発電設備の設置に向けた準備を進めたところです。
 さらに、みどりを守る取組としては、旧鎌倉街道周辺緑地を里山保全地域に指定するとともに、所沢市北中ふるさとの緑の景観地、北野南二丁目里山保全地域、上山口堀口天満天神社周辺緑地内の土地を公有地化いたしました。毎年、多い少ないはあるのですが、平成28年度、みどりの公有地化等に費やした、その額は、個人市民税の0.85パーセントに相当するものでありました。
 また、西部クリーンセンターでは、長寿命化工事を完了し、エネルギー使用を抑え、二酸化炭素の排出抑制にも努めました。また、古着古布も各集積所で回収するようにしたり、新たな受け入れ施設「市民持込みステーション」を開設し、家庭ごみの受け入れを始めたところでございます。そして、市内ほとんどの小中学校が給食で使用される牛乳パックを焼却ではなくリサイクルする取組を始めてくれたのでありました。
 一方、福祉の分野におきましては、先ほど申し上げました、こどもと福祉の未来館をオープンさせ、福祉の総合相談とボランティア活動支援、そして地域福祉の充実を進めました。また、住宅リフォーム資金を厚く補助することで三世代同居を進めたり、「精神障害者アウトリーチ支援事業」では医療・保健・福祉の専門職チームによる訪問支援などを行ってまいりました。
 このほか、所沢市が所轄庁である社会福祉法人の適正な法人運営を確保するため、指導監査体制の強化を図りました。
 また、自治の分野といたしましては、地域づくり協議会の運営、設立支援を行うとともに、自治会、町内会活動を応援するため、集団資源回収における報償金をアップさせたり、地区集会所の管理運営に関する様々な改善をさせていただいたのでありました。
 所沢市の誇れる文化やブランドの魅力をアップする取組も進めています。
 「リオデジャネイロオリンピック・パラリンピック競技大会」では、市内在住の島川慎一しまかわしんいち選手が出場したウィルチェアラグビー3位決定戦のパブリックビューイングを市役所1階市民ホールで開催したり、東京大会に向けて、キャンプ地等の誘致活動を行ったりしています。また、所沢市出身で初の幕内力士となった北勝富士ほくとふじ関には、所沢市観光大使をお引き受けいただき、学校訪問を始め、トコろんの化粧まわしとともに全国に向けて所沢市をPRしていただきました。
 一方、映画等のロケ地を誘致するロケーションサービスも進めました。平成28年度の市民エキストラ及びロケ地の登録数、ロケの実施件数は平成27年度の実績を大きく上回る見込みです(ロケの実施件数:平成27年度91件、平成28年度1月末現在97件)。
 また、所沢市役所別館の立地を生かし、「採れたて!農産物直売とことこ市」や「ちょいBALばる」を展開したり、西武学園医学技術専門学校のご協力による「所沢農産物親子料理コンテスト」、東京農工大学の協力による「体験農場利用者ステップアップ事業」、6次産業化を視野に「農商工連携のためのきっかけづくり交流会」を催すなど所沢野菜を中心に所沢ブランドの振興に努めました。
 一方、遊休農地を解消する取組を進め、平成28年度は約1.6ヘクタールの農地を耕作地として復活させました。
 そして何といっても、市の文化芸術振興策の指針となる、「所沢市文化芸術振興ビジョン」も、現在策定中、大詰めを迎えております。
 行政の分野におきましては、まず第6次所沢市総合計画の策定に向けた手続を始めました。また、市役所内にパスポートセンターを開設し、本年1月末現在、6,476件のパスポートを交付し、多くの方にご利用いただいているところです。
 さらに、コンビニエンスストアでの各種証明書の交付サービスも開始し、マイナンバーカードを持っていれば、住民票などを休日や夜間においても取得できるよういたしたところでございます。
 一方、昨年7月の参議院議員通常選挙では、選挙権年齢の引き下げにあわせて、所沢市選挙管理委員会と所沢市明るい選挙推進協議会が協力し、秋草学園短期大学及び早稲田大学の学生を対象に選挙の重要性について啓発活動を行いました。
 このほか、市民医療センターでは、地域連携室を設けたことで、近隣医療機関や介護施設との連携を図り、地域完結型医療に向けて一歩進めたところです。
 また、保健センターでは、市民の健康保持のため、「トコろん健幸マイレージ事業」や「前立腺がん検診」を新たに始めました。  
 さらに、国保事業として「生活習慣病重症化予防対策事業」等、様々な施策を行っておりますが、民間団体と連携し、人々が集まる場所をお借りして保健指導を行うことで、その実効性を高めることができました。
 また、ライフラインの整備も進めました。
 都市計画道路北野下富線のうち、国道463号いわゆる行政道路の小手指陸橋北交差点から立正佼成会前の市道3-575号線までの2工区では、用地取得が完了し工事を進めており、この4月には供用を開始します。
 また、平成24年度から電線地中化整備を進めてきた市道4-245号線(通称ハナミズキ通り)は、本年6月には完成できる見通しです。
 米軍所沢通信基地を東西に貫く東西連絡道路の整備事業では、土壌調査や用地の返還条件である基地内の道路工事を始めました。
 また、都市高速鉄道12号線導入促進事業では、国の交通政策審議会の答申に東所沢駅までの一体的延伸が明記されるところまでこぎつけたところです。
 上下水道におきましても、施設の耐震化や老朽化対策を計画的に行い、災害に強いライフラインの構築を進めました。
 また、防災への取組につきましては、昨年8月に発生した台風第9号の教訓を生かし、迅速かつ的確に被災者支援や情報発信などを行えるよう、防災体制の見直しを図りましたし、防災備蓄倉庫につきましても、順次更新を続け、災害に向けた対策に取り組んできたところでございます。
このように昨年は、過去最大の予算を確保し、福祉にも街づくりにも積極果敢に取り組んだ、そんな1年であったと感じております。

市政運営と予算編成の基本的な考え方

 さて、それでは、平成29年度における、「市政運営の基本的な考え方」について、述べさせていただきます。
 私が市長を志した原点、それはこれまで幾度となくお伝えしておりますとおり、「東日本大震災」と「原発事故」でありました。震災直後、私が訪れた石巻でのボランティア活動の中で地元の人たちがかけてくれた感謝の言葉、家も、親も、友人も、全てを無くした人たちが、なぜありがとうといえるのか。人間にとって幸せとは何なのか。何のために人は生きるのか。いつも自らに問いながら、市政運営にあたってまいりました。
 今、震災を経験した私達大人の使命は、やはり「継承」にあり、継承すべきは人と人が絆で支え合い、一人ひとりが人間力を発揮する社会。そして、人と自然が共生する社会をつくること、なのだと考えます。
 世の潮流がいかに変化しようとも人は自然の一部でしかないことを弁え歩んでいかなければいけない、と、そう感じているのでございます。
 そして、このような思いを全ての職員が共有し、「動け!所沢 紡ごう!絆」「未来(あす)を見つめ、今を動く!」「公務員は市民のためにある」のプライドをもって120パーセントの力を発揮し、市民の新たな幸せのため、一丸となって力を尽くしてまいります。
 なお、具体的な政策につきましては、「教育・子ども」「環境」「福祉・自治」「文化・ブランド」「行政」「健幸長寿」の6つを市政運営の柱に掲げ、強く、そして着実に取り組んでまいります。
続きまして、「予算編成の基本的な考え方」について申し上げます。
 日本経済は、雇用・所得環境の改善が続く中で、緩やかな回復基調が継続しているとされていますが、実感を伴った景気回復には至っていないのが現状です。こうした中、国は予算編成にあたり、手を緩めることなく本格的な歳出改革に取り組むとしており、施策の優先順位を洗い直し、無駄を徹底して排除しつつ、予算の中身を大胆に重点化することを基本的な考え方としています。
 所沢市におきましても、歳入の根幹である市税は微増で推移しているものの、社会保障費の継続的な伸びに加え、公共施設の老朽化に伴う改修・修繕に要する費用も年々増加しており、引き続き厳しい財政運営が迫られております。
 さらに、これからの数年間は、所沢市の将来を大きく左右する事業が同時並行的に動き出すことから、多額の財政需要が見込まれております。予算編成にあたりましては、この「動き出した所沢」の歩みが止まらぬよう、限られた財源を最大限有効活用し、「あれをやるなら、これはやめねばならない」といった量的な取捨選択を行うとともに、「やるにしても、今なのか、もう少し後とすべきか」など実施時期の見極めも行ったところです。
 そのうえで、“善きふるさと所沢”の実現に向け、ベクトルをあわせ、これまで取り組んできた施策や事業がそれぞれに葉をひろげ、茎を太くし、高く伸び、花を咲かせて実の成るように、メリハリをつけた予算編成を行ったところであります。
 名付けて「未来(あす)への架け橋予算」であります。

平成29年度予算の概要

 それでは、平成29年度予算の概要を申し上げます。
 一般会計では総額969億4,000万円となり、前年度比約20億円、2.0パーセントの減、また、特別会計・事業会計を加えた全会計の合計は、1,890億1,492万7千円となり、前年度比約38億円、2.1パーセントの増となりました。
 目的別に見てみますと、中心市街地の整備や都市計画道路への対応を行う土木費が、前年度比11.2パーセントの増、また、「COOL JAPAN FOREST構想」に関連した事業を計上した商工費も、9.2パーセントの増となりました。
 なお、民生費、衛生費、教育費はそれぞれ前年度比、1.7パーセント、13.4パーセント、5.6パーセントの減となっておりますが、それは、継続費として取り組んできた「(仮称)総合福祉センター建設事業」並びに「西部クリーンセンター基幹的設備改良事業」が、それぞれ平成28年度をもって完了したこと、また北中運動場など大きな用地買収を平成28年度に行ったことが主な要因でありまして、それらを除いた民生費、衛生費、教育費といたしましては実質増となっております。
 すなわち民生費では、高齢者福祉施策の充実に加え、こども支援センターの開始、5つの保育園の一括耐震化、児童クラブの拡充、衛生費では「トコろん健幸マイレージ事業」の参加者増、一般廃棄物処分場整備、教育費では、学校司書の増員や「所沢航空記念公園多目的運動場の人工芝化」など、ハード・ソフトの両面におきまして、引き続き、さらなる充実を図ったところでございます。
 つぎに、議案第9号から第18号までの総予算について、はじめに「文教都市 所沢」の実現を目指す「6つの柱」に沿って主な施策をご説明申し上げ、続けて、所沢の成長に向けた施策につきましてご説明いたします。

1 「教育・子ども」 日本一、子どもを大切にするマチ 所沢

 柱の一つ目は、「教育・子ども 日本一、子どもを大切にするマチ 所沢」であります。
そもそも、教育とは、子どもを独り立ちさせるため、厳しい自然の中で生き抜く力と人間社会の掟を伝えるための「行為」でありました。自然の中で、そして人間社会の中で、子どもたちが、たくましく伸び行くために、「所沢で学んで良かった」「所沢で子育てをして良かった」と思える取組を進めてまいります。

教育力の向上

 学校・家庭・地域が一体となり、様々な取組を推進することにより、児童生徒の学ぶ力の向上を図ります。
 「学び創造アクティブプラン」学力向上推進事業では、教職員の授業力向上に向け、主体的・対話的で深い学びを意識するアクティブラーニングを基にした先進的な研究を行います。
 また、平成32年度の、小学校における英語の教科化・早期化に対応するため、教職員研修や、教材・教具の整備を進めます。
 さらに、教職員に児童生徒としっかり向き合い、じっくりと取り組んでもらうよう、教育現場への人的な支援を継続してまいります。
 例えば、学習支援員、特別支援教育支援員、安全安心対策推進員や心のふれあい相談員など、市の学校教育に関わる人的支援は、これを維持してまいりますが、特に、その中で学校司書は2人増員、心身障害児介助員を1名増員して対処してまいります。

教育環境の整備

 教育環境の整備も、これを進めてまいります。
 学校では、老朽化が進む学校トイレの環境改善に向けた洋式化、バリアフリー化を継続して進めます。平成29年度は、伸栄、中富、山口、若狭の各小学校及び南陵中学校、富岡中学校で工事を行い、泉、安松、美原、北秋津の各小学校及び柳瀬中学校、安松中学校で設計に入ります。
 また、平成27年度から着手した防音校舎改修事業につきましては、狭山ケ丘中学校の特別教室分の工事と北中小学校の実施設計を進めます。
 さらに、学校給食センターが老朽化してきたことから、安全で安心な給食の安定的な提供を維持するため、給食センターの再整備事業に着手します。
 また、教室内の湿度調整や木の香り、ぬくもりにより、健康面、精神面に効果があり、地球温暖化防止など環境にも寄与する内装木質化工事も、中央中学校において2か年計画で実施します。
 一方、近年増加傾向にある児童生徒の食物アレルギーにつきましては、今まで養護教諭と栄養士で検討委員会を組織してまいりましたが、新たに学校医1名を招き、医療機関との連携を深め、より組織的なアレルギー対応を進めてまいります。
 このほか、経済的な理由により就学が困難と認められる児童生徒の保護者へは、今までも学用品費などの援助を行ってまいりましたが、とりわけ、新入学学用品費につきましては、小学校では、現行の支給額である20,470円を40,600円へ、中学校では、23,550円を47,400円に増額します。
 人権教育といたしましては、平成29年度に埼玉県教育委員会等の主催による「西部地区人権教育実践報告会」が本市で開催される予定です。引き続き、その推進を図ってまいります。
また、所沢市立図書館及び分館におきましては、電算システムを再構築し、ウェブサービスの充実と安定化を進め、利用者の利便を向上させます。
 さらに、平成31年度以降の本市教育の理念や方向性を示す「所沢市教育振興基本計画」の策定に着手してまいります。

子育てをサポート

 子育て支援の取組もしっかりと推進してまいります。
 保育園に通う子どもたちの安全と安心を確保するため、耐震強度が不足している三ケ島、山口西、北秋津、中新井、安松の5つの保育園の耐震改修工事に着手し、平成29年度中の工事完了を目指します。
 放課後児童対策といたしましては、泉小学校の中に泉児童クラブを移転します。また、児童クラブの定員拡大も図ります。具体的には、まつば児童館とやなぎ児童館の生活クラブ施設を整備することにより、また、小手指、北野、上新井、北中の各小学校を対象とした小学校区へ、民設民営の児童クラブを新たに2クラブ設置することにより、定員の拡大を図ります。
 妊娠・出産、子育ての環境も整備してまいります。
 平成28年度から始めた妊娠・出産つづけてサポート事業では、妊産婦への情報提供や相談支援により妊娠・出産、子育てを担う妊産婦等の不安や負担の軽減に努めてきたところですが、これに加えて、平成29年度からは、家族等から十分な援助が受けられない退院直後の母子に対し、病院や助産院などにて、心身のケアや育児サポートなどを行う、産後ケア事業を開始します。また、不妊症の診断のために医師が必要と認めた場合の不妊検査費の助成を行う、不妊検査費助成事業も始めます。

2 「環境」 エネルギーの自立、マチごとエコタウン 所沢

 2つ目の柱は、「環境 エネルギーの自立、マチごとエコタウン 所沢」であります。
 東日本大震災の思いを忘れることなく、「マチごとエコタウン所沢構想」を道しるべとして、エネルギー・みどり・資源循環の3つを柱に施策を展開してまいります。

マチごとエコタウンの実現

 「所沢市環境基本計画」につきましては、平成30年度に第2期計画の最終年度を迎えることから、「マチごとエコタウン所沢構想」を反映させた新たな計画の策定を進めます。
 また交通の低炭素化を進めるため、次世代自動車の普及促進を図ります。特に実用性の高いEV車(電気自動車)を公用車として導入し、企業とタイアップすることで、様々な取組を行います。例えば市民へ貸し出し、例えばシンポジウムを開くなど、その普及策を検討してまいります。
 このほか、東部浄水場への小水力発電設備の設置につきましては、平成30年度の工事完成・運用開始に向け、引き続き調整を進めます。

みどりのまちづくり

 緑地の保全及び緑化の推進を総合的かつ計画的に進めることを目的とした「所沢市みどりの基本計画」につきましても「所沢市環境基本計画」同様、平成30年度をもって計画期間が終了することから、基礎調査を行うなど、計画の策定を進めます。
 また、里山保全の取組として、平成28年度に一部を公有地化した上山口堀口天満天神社周辺緑地について、里山保全地域の指定を進めます。みどりの公有地化といたしましては、新たに三ケ島二丁目里山保全域内及び淵の森隣接地、そして引き続き所沢市北中ふるさとの緑の景観地内の土地の取得を進めてまいります。
 さらに、自然環境保全型の総合公園「所沢カルチャーパーク」では、キャンプサイトと炊事場の全面供用を目指し、残りの工事を完成させます。

廃棄物の適切な処理

 「捨てればごみ 分ければ資源」とはよく言われる言葉ですが、やはり「もったいないの心」をもって、一人ひとりが、ごみを減らしていくことこそ重要であります。
 廃棄物を適切に処理していくため、廃棄物処理施設の適切な管理を推進するとともに、市民サービスの向上を図ります。
 東部クリーンセンターでは、現在の性能水準を保つため、長寿命化工事を行うとともに、厳しい財政状況の中、効率的、安定的に運営をしていくため、長期包括的な運営委託を進めます。
 また、西部クリーンセンターでは、まもなく長寿命化工事が終了し、施設からのCO2削減が図られるところでありますが、東部クリーンセンターと同様の趣旨で長期包括的運営委託を検討してまいります。
 また、一般廃棄物の最終処分につきましては、ダイオキシンで被害を受けた所沢市だからこそ、自区内処理の原則を守るべきでありました。が、処分場の目途が立たず、この12年間、所沢市民のごみでありながら、県内寄居町に加え、群馬県草津町、山形県米沢市の民間施設に埋め立ててもらうしかない状況が続いていました。
 この度、柳瀬地区は坂之下自治会、南永井下組自治会と覚書を結ばせていただくことができましたので、両自治会のご理解を得ながら、一般廃棄物最終処分場の整備を進めてまいります。
 さらに、市民サービス向上の取組として、粗大ごみの収集、運搬の電話受付を土日どにちも行うこととし、窓口を東所沢エコステーションに一本化して、家具などのリユース拡大を図ります。

3 「福祉・自治」 人と人との絆を実感できるマチ 所沢

 柱の3つ目は、「福祉・自治 人と人との絆を実感できるマチ 所沢」であります。
 福祉の原点は、人と人が連帯し、支え合うことです。公がシステムをもって対応すれば、それはいわゆる“福祉”と呼ばれ、住民が汗をもって行動すれば、それは“自治”とも言えるのでしょう。厳しい財政状況ではありますが、必要な予算を確保しながら、新たな取組にも着手します。また、誰かのために汗を流す。そんな人を応援する。「人と人との絆」が実感できるマチづくりを進めてまいります。

ともに支え合う福祉の充実

 平成29年1月にオープンさせた「所沢市こどもと福祉の未来館」は、地域福祉や子育て支援、発達支援の充実に向けて、まさに福祉を拡充したものであります。専門機関を招き、人を雇って、それに要する運営費は、警備や清掃、光熱水費など維持管理費を除いても年間約2億円。その分職員一同奮起せねばなりません。 
 「地域福祉センター」では、福祉の相談窓口や福祉ボランティアの活動支援などの充実を図り、「こども支援センター」では、子育て世代が気軽に交流できる場を提供しながら、子育てに関する相談や発達障害のある子どもの相談と支援をしっかり進めてまいります。
 生活福祉の取組といたしましては、様々な問題を抱えて孤立している生活困窮者の自立に向け、引き続き自立相談支援事業の実施や住居確保給付金の支給等の支援を行ってまいります。
 高齢者福祉の取組といたしましては、介護保険法の改正に伴い、介護予防・日常生活支援総合事業、いわゆる新総合事業が始まります。これまでの介護予防通所介護等の専門的サービスに加え、住民主体の通いの場づくり等の多様なサービスの導入を進めてまいります。
 さらに、福祉施策を計画的に進めるため、「第7期所沢市高齢者福祉計画・介護保険事業計画」と「第4次所沢市障害者支援計画」を策定するとともに、共生社会実現のため「(仮称)障害者差別解消条例」につきましても、平成30年3月の条例制定を目指します。
 また、市町村単独では全国初の取組となった精神障害者に対するアウトリーチ支援事業は、継続して実施してまいりますが、平成29年度からは、精神状態の急変すなわちパニック時の一時保護事業につきましても、家族も本人も対象にして、その導入を図ります。

絆を育むマチづくり

 次に自治についてであります。
 地域のことは地域で決める。そして汗をかく。そういう実践があってこそ子どもたちに“善きふるさと”が引き継がれる。実践者を大切にする所沢でまいります。
 自治会・町内会をはじめ、地域で活動する団体で構成される「地域づくり協議会」の設立や活動の支援は、引き続き進めます。
 また、省エネルギー推進と、消費電力抑制のため、そして何といっても自治活動応援のため、自治会・町内会が管理する約8,400灯の防犯灯を一括してLED灯へ交換します。その際、自治会費を充てて、すでにLED灯に交換を済ませている自治会・町内会との公平性を考慮し、現在の防犯灯補助制度の見直しも進めていきます。
 さらに、市民・団体、事業者と市が協働で魅力ある良好な景観まちづくりを進めるため、展示会やまち歩き等、様々な活動を行う景観市民活動クラブへの支援を引き続き行います。

4 「文化・ブランド」 文化の風 薫るマチ 所沢

 4つ目の柱は、「文化・ブランド 文化の風 薫るマチ 所沢」であります。
 所沢の宝って「みどり」とそして「文化」なのだと思います。ふるさとところざわのもつ文化、市民の持つ文化的素養、そうしたものが相まって、所沢って文化のマチだね、そう言われるような誇りあるまちづくりを目指します。

まちの魅力を高める

 株式会社KADOKAWAかどかわは、「(仮称)ところざわサクラタウン」に約400億円もの巨費を投じ、製造・物流施設に加えて、特例子会社、10,000平方メートルのオフィス、1,000人テラス、大規模イベント会場やホテルを建設する予定です。さらに、博物館・美術館・図書館の入った文化複合施設の建設も予定されております。
 所沢市といたしましても、株式会社KADOKAWAとの共同プロジェクト「COOLくーる JAPANじゃぱん FORESTふぉれすと構想」を推し進め、文化創造会議の開催や地域イベントとの連携、情報発信、市民ワークショップなど、様々な取組を展開していくともに、まずは、「旧コンポストセンター跡地」を中心とした重点推進エリアの整備と活性化にも取り組んでまいります。
 さらに、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックの盛り上がりを東京オリンピック・パラリンピック競技大会へ引き継いで、早稲田大学をはじめとしたオリンピック選手の支援はもちろん、国立障害者リハビリテーションセンターを有する所沢として、市内在住の障害者アスリートの支援や障害者スポーツの普及啓発を積極的に推進してまいります。
 また、この2月10日、努力の甲斐あって、パラリンピック競技「ゴールボール」の競技別強化拠点施設として、所沢市民体育館がナショナルトレーニングセンターに指定されました。が、(オリパラの)国内外の事前キャンプの誘致につきましても、国、県、大会組織委員会、事前キャンプ受け入れ施設等の協力を得ながら、実現に向けてチャレンジしてまいります。
 また、インバウンド対策を含めた魅力的な観光振興策を推進していくため、まずは、観光案内板の多言語化や散策路トイレの設置、そして訪日旅行取扱会社を対象としたモニターツアーを実施してまいります。
 また、所沢ブランドとなりうる特産品を創ろうとする事業者に対し、公募、選定を経て、経費の補助や販路拡大に対する支援をいたします。
 一方、所沢の景勝地たる狭山湖とその周辺の狭山丘陵を安全に散策できるよう、市道5-4号線の「和食処なかむらや」を山口方面に過ぎたところに、景観に配慮した人道橋を作ります。平成29年度は、その詳細設計を行います。
 このほか、埼玉県と共同で所沢航空記念公園多目的運動場の人工芝化を進め、サッカーやラグビーなど様々な競技で利用ができるように整備してまいります。

文化と歴史を伝える

 郷土の歴史や文化を楽しみながら学ぶ機会を増やし、まちの誇りを高める取組を進めます。
 これまで市が進めてきた「音楽のあるまちづくり」でありますが、みんなのアイデアコンテストの提案を受け「空飛ぶ音楽祭2017」を開催します。そのため、市民を含めた実行委員会を組織し、市内企業や団体、航空記念公園野外ステージと連携しながら進めます。
 また、所沢の文化の殿堂、市民文化センター(ミューズ)の諸設備の老朽化やバリアフリー化に対応するため、大規模改修を進めます。改修にあたっては、事業を効率的・効果的に進めるため、PFI手法による改修事業を検討してまいります。
 さらに、国指定文化財の「小野家住宅」を後世まで永く残すため、屋根の全面葺き替えを中心に保存修理を行います。
 生涯学習推進センターのふるさと研究エリアでは、常設展示に加えまして、かつて主要産業であった養蚕ようさんに関する企画展を開催してまいります。

所沢の農業を発信

 狭山茶は、埼玉県の特産品であり、所沢市は入間市に次ぐ生産量を誇ります。平成28年4月に創設された「日本農業遺産」への認定を目指し、県内狭山茶生産市町村と連携をして、狭山茶産地としてのPRとブランド力の向上を図ります。
 また、落ち葉堆肥を利用した伝統的農法、「武蔵野の落ち葉堆肥農法」につきましては、近隣自治体、JAいるま野及び埼玉県と協議会を設置し、世界農業遺産への認定を目指し事業を推進してまいります。
 このほか、所沢産農産物等の消費拡大を図るため、「採れたて!農産物直売とことこ市」や「ちょいBALばる」などの事業を拡充いたしますので、どうぞご期待くださいませ。

5 「行政」 超親切な市役所 所沢

 柱の5つ目は、「行政 超親切な市役所 所沢」であります。
 市民の幸せを追求していくと、市がやるべきこと、必要な予算も増大しがち。限られた財源の中で、職員が「公務員は市民のためにある」のプライドで120%の力を発揮し、守るべきは守り、改善すべきは改善して、それぞれの主体性、特に若手職員のやる気やアイデアをくみ上げながら、市政に取り組んでまいります。

市民サービスの向上

 昨年1月から交付を開始したマイナンバーカードにつきましては、それを利用してコンビニエンスストアで所得課税証明も取得できるようサービスを追加します。このことから、カードの交付件数が、月あたり1,000件を継続して超えることが見込まれるため、安全で確実な交付作業に努めていきます。
 また、一般家庭粗大ごみの収集やがん検診の申し込みなど各種申請、届出などもインターネットでできますが、システムをリニューアルし、より便利に機能を強化していきます。

120パーセントの力を発揮するための体制づくり

 平成31年度以降の所沢市を規定する第6次所沢市総合計画基本構想及び基本計画を作るため、平成29年度は総合計画審議会、市民検討会議等で協議を行い、第6次所沢市総合計画素案を作ります。
 また、同じく平成31年度から発効する第4次所沢市男女共同参画計画も、アンケートなど実施して、その策定に着手します。
 市民サービスの向上、新たな行政課題への対応、社会情勢の変化や増加する事務量へ柔軟に対応するため、組織や機構の見直しも行います。
 まず、平成30年2月に所沢駅東口駅ビルが新設されますので、それに合わせて、市民課所沢駅サービスコーナーと市役所内にあるパスポートセンターを駅ビル内に移します。
 また、現在、松郷にある下水道事務所は未利用市有地と交換し、北秋津地内に移します。
 厳しい財政状況の中「所沢発 みどりと笑顔にあふれる自立都市」の実現に向け、より良いまちづくりを進める上で、最も基本となるのが財源の確保です。平成29年度は、市税や国民健康保険税の収納率向上を図るため、収納対策室を改め新たに滞納整理特別対策室を設置します。今後、組織体制を見直し、機動性を確保することで、滞納整理の強化を図ってまいります。また、パソコンやスマートフォン・携帯電話・銀行ATMから24時間納税できるペイジー(Pay easyの略称)収納サービスをこの4月から開始して、納税しやすくいたします。さらに、納付書の再発行や納税相談の申し込みもできる自動音声電話催告システムを導入し、主に土曜日、日曜日に自動発信することで、払い忘れを防ぎます。
 なお、市の公共施設を効率的に維持管理し、有効に利活用していくため、公共施設マネジメントの取組を引き続き進めます。
 また、庁舎受変電設備を2か年にわたって更新するとともに、法で定める高濃度PCBの廃棄処分を引き続き行います。
 それともう一つ、障害者の雇用の推進と行政の効率的な執行を図るため、平成29年10月から障害者雇用就業員として3名の知的障害者を、また、ジョブコーチ1名を、それぞれ特別職非常勤職員として雇用します。

市民から学ぶ

 また、「市長のこんにちは訪問」は、これを継続し、市民や事業者の生の声をお伺いし、市政に反映するとともに先進的な取組などを広く市民へ紹介します。

6 「健幸長寿」 思わず歩きたくなるステキなマチ 所沢

 そして、6つ目の柱として、「健幸長寿 思わず歩きたくなるステキなマチ 所沢」を推進していきます。
 ケンコウのコウは、「幸せ」という字を充てています。長寿は健康と相まってこそ幸せと言えましょう。「健幸長寿のマチ 所沢」を目指し、取組を進めてまいります。

誰もが歩きたくなるマチづくり

 「トコろん健幸マイレージ事業」は、1年6か月継続して参加いただき、その効果を実感していただく事業であります。平成29年度は新たに500人の参加者を募り、計1,500人にて事業を進めてまいります。

医療費等の適正化と薬剤費の抑制

 国民健康保険の医療費の適正化に向けましては、所沢市医師会・所沢市薬剤師会と連携し、かかりつけ医・かかりつけ薬局の推進とともに、飲み残し薬を削減できるよう新たな取組を始めます。
 また、昨年12月65.4パーセントであったジェネリック医薬品の利用率については、平成30年3月診療分の目標値である70パーセントを達成するため、引き続き利用促進シールの配布などにより普及啓発を行うとともに、医療関係者と連携して、薬剤費の支出抑制を図ります。
 さらに、市町村と都道府県がともに保険者となる平成30年度からの国民健康保険広域化に向けて、遺漏無きよう準備を進めてまいります。

市民医療センターの充実

 市民医療センターは、小児医療の分野を始め、地域における基幹的な公的医療機関として、その役割を担ってまいりました。
 第三次所沢市市民医療センター改革プランに基づき、まず、在宅医療の後方支援を担う病院として、地域連携室を充実させるとともに、地域完結型医療体制の整備を進めてまいります。すなわち地域においてリハビリ機能を持つ病床が不足しておりますので、それに向けた検討・準備に取り組んでまいります。
 また、所沢市医師会や防衛医科大学校病院、所沢市薬剤師会等の協力を得ながら、市民医療センターが中心的な役割を果たし、市域全体において、365日、昼、夜、深夜の全ての時間帯で対応可能な小児初期救急医療体制を引き続き維持します。
 さらに、人間ドックの胃がん検診では、バリウムを使ったX線検査に加え、内視鏡検査をオプションとして設定し、受診者が希望に応じて選択できる環境を整備します。

7 「成長作戦」 動き出した街づくりを成功させます!

 以上「6つの柱」に掲げた施策を着実に実行していくためには、それを支える税収が確保されねばなりません。
 街づくりへの投資は、魅力を高め、安心して暮らせるマチとなるだけでなく、雇用確保や地域経済の活性化、ひいては、税収増につながるものであり、さらなる所沢の成長の源としても、積極的に取り組んでいるところであります。

所沢駅周辺の賑わいを創出

 所沢駅周辺は、西武新宿線と西武池袋線が交差する「市の表玄関」であり、マチの賑わいの拠点でありましょう。
 西武鉄道車両工場跡地を含む所沢駅西口地区につきましては、土地区画整理事業と市街地再開発事業の一体的施行により、魅力と活力ある街づくりを目指し、平成28年度に引き続き宅地造成工事、下水道工事、道路工事等を進めるとともに移転補償交渉を進めてまいります。
 また、建物の共同化・不燃化、広場等の整備を進めるため、市街地再開発事業の権利変換計画認可や建築工事着手に向け、国・県などと協議、調整を行い、組合に対して必要な助言や支援をしてまいります。
 また、北秋津・上安松地区まちづくり事業におきましては、緑の保全に最大限配慮しながら魅力ある街づくりへの準備や手続を進めます。
 このほか、所沢東町地区第1種市街地再開発事業の整備に合わせて、ファルマン通り交差点の改良を進め、スムーズな交通と安全の確保を図ります。

産業の振興

 様々な事業者が地域に根ざし、地域産業が活性化するよう、その環境を整備してまいります。
 すなわち、市の産業施策の方向性を示す所沢市産業振興ビジョンにつきましては、各種調査や業界団体とのヒアリング内容を基に、外部委員による検討を進めます。
 また、定住人口や交流人口の増加、地域の活性化を図るため、産業用地創出を目指す三ケ島工業団地周辺地区、松郷工業団地周辺地区、関越自動車道所沢インターチェンジ周辺地区におきましては、土地利用転換を進める上で、どうしたら地区の特性を生かせるか事業手法などの検討を行い、地権者の理解が得られるよう取り組んでまいります。
 さらに、5か所の旧暫定逆線引き地区につきましては、意向調査の結果、若松町地区、下安松地区、牛沼地区にて、土地区画整理事業の実施に向けた合意形成が期待されることから、市街化区域への編入について話し合いを重ねてまいります。
 一方、北中地区、上山口地区につきましては、現在、指定している用途地域を廃止する方向で調整を進め、地区の状況に応じた建築物の形態規制の指定に向けて調査・検討を進めていきます。 

交通政策の展開

 車を持たぬ場合、交通手段がなくなってしまう交通不便地域における対策といたしましては、所沢市地域公共交通会議からの答申を受けて、ところバスの見直しや新たな交通手段などの具体的な検討を進めます。
 また、西所沢駅西口の開設に向けましては、引き続き改札口及び道路拡幅用地の取得に努め、これに係る鑑定・調査などを実施するとともに、早期開設に向け、西武鉄道と協議を重ねてまいります。
 さらに、米軍所沢通信基地を東西に貫く東西連絡道路(市道3-1114号線)は平成31年度中の開通を目指しておりますが、平成29年度は、用地の返還条件である各施設の移設・設置のうち、倉庫の撤去及び新設、アンテナケーブル等各種配線を通す洞道(地下管路)の新設等を進めます。

安全で安心なまちづくり

 人と人とが絆を紡ぎ、助け合いの心を育むことができるように、防災力、防犯力、地域力の強いまちを目指します。
 災害に向けた備えといたしましては、昨年8月の台風第9号の教訓を生かし、特に県との連携を深めながらしっかり準備を進めます。
 命を懸けたボランティア、消防団に対しましては、分団長1名を増員するとともに、防火衣一式の更新、携帯型デジタル受令機購入のほか、配備から16年目を迎えた第1分団消防ポンプ車を更新いたします。
 また、引き続き、防災備蓄倉庫の更新をしたり、防犯講習会を開いたり、耐震診断及び耐震改修費用の補助等を実施してまいります。なお、避難行動要支援者名簿の活用につきましては、自治会、民生委員の協力を得て、一歩進めたものにしていきます。

道路・橋りょうの整備

 道路・橋りょうの整備にもしっかりと取り組んでまいります。
 まずは、道路であります。
 都市計画道路松葉道北岩岡線は、主要地方道川越所沢線北所沢町交差点から北西に向かう延長190メートルの区間について工事を行い、平成29年度末の供用開始を目指すとともに、周辺市道の拡幅をあわせて実施いたします。
 三ケ島林地区から武蔵藤沢駅方面へとつながる市道4-1366号線につきましては、浅間山通りから180メートルの区間について、整備工事を開始します。
 また、県道久米所沢線の歩道整備(東住吉交差点から所沢駅へ向かう延長140メートルの区間)につきましては、平成29年度中に全ての用地の取得完了を目指します。
 続いて、橋りょうの整備であります。
 下安松の清流苑第二の橋につきましては、平成28年度に詳細設計が完了したことから、右岸の橋りょう下部工事に着手します。
 上安松の松戸橋につきましては、橋の修繕と歩道の設置についての設計を行います。
 そのほか、市が管理している全ての橋について、新たな点検基準による点検を進めます。

上下水道の整備

 上下水道の整備につきましては、上水道・下水道の将来的な課題を踏まえ、既定の概念にとらわれることなく、経営基盤の強化と財政マネジメントの向上を図るため、平成28年第4回定例会でご承認頂きましたとおり「上下水道部」を「上下水道局」と改め、さらに「企画・立案部門」を設置するほか、窓口サービスの向上などを目的とした機構改革を実施します。
 また、老朽化が進む施設を維持し、長期にわたり安定的にサービスを提供していくため、水道については「水道事業中期経営計画」に基づき着実に事業を進めるとともに、下水道につきましては、平成28年度に設置した上下水道事業運営審議会において検討を進め、経営計画を策定します。あわせて、下水道使用料のあり方についても審議してまいります。
 上下水道における主な事業といたしましては、水道事業では、将来的な水需要を見極めながら水道施設の適正規模について調査・分析を行うこと、また西部加圧ポンプ場1号池の耐震補強工事を実施します。また、老朽化した水道管の布設替えや取水施設の保全にも、引き続き取り組んでまいります。
 下水道事業では施設の耐震化、長寿命化を進めるとともに、第3期市街化調整区域下水道整備事業を計画的に進めながら、都市計画道路北野下富線の雨水対策事業として、岩岡雨水1号幹線築造に着手してまいります。
 このほか、旧水道庁舎につきましては、財産の有効活用のため用地を貸し付けるなど、経済的活用に向けた準備を進めてまいります。
 なお、平成29年度は、市の水道通水80周年を迎えますことから、安全で安心な市の水道の役割と成果をアピールするための事業を展開してまいります。

 以上、平成29年度の主な施策につきましてご説明いたしました。引き続き、歳入予算の主なものにつきましてご説明いたします。
 まず、一般会計についてです。
 市税につきましては、景気の動向等を踏まえて推計し、昨年比0.5パーセント増の513億9,997万円を計上いたしました。
 地方交付税につきましてはこれまでの実績や収入額などの見込みを踏まえ、普通交付税13億円、特別交付税1億1,000万円、合わせて14億1,000万円を計上いたしました。
 国・県支出金につきましては、補助制度の活用を積極的に進め、国庫支出金166億6,907万1千円、県支出金59億5,579万9千円を計上いたしました。
 そのほか、市債につきましては、昨年比25.3パーセントの減としており、起債対象事業等を十分に勘案して、各種建設事業債を29億8,030万円、臨時財政対策債を27億円、合わせて56億8,030万円を計上いたしました。
 また、歳入歳出の差引きに伴う財源不足額を財政調整基金からの繰入れで補ったところであります。
 なお、ふるさと納税につきましては、歳出の部分で昨年は返礼品に係る経費を計上しておりましたが、新年度はこれを改めることと致しました。自分を育ててくれた故郷を支えたい、地方の財政を強くしたい、そういう願いが込められてふるさと納税の制度はできました。しかし、人はより好みの返礼品を求めて、自治体同士も寄附金の獲得競争がエスカレートして、他を配慮するゆとりすらありません。返礼品が並べられた専門サイトまででき市場化するに至っていますが、このありさまを、子どもたちにどう説明すればよいのでしょうか。
 もちろん地方の自治体が、この制度を工夫して活性化することを、否定するものではありません。しかし、所沢市は、ふるさと納税に込められた所期の願いに立ち戻り、終わりなきこの競争からひとまず降りて、返礼品ではなく、所沢の自然を文化をスポーツを、そして、事業を応援したい、という人々の思いに期待して、ふるさと納税に臨むことといたしたところでございます。
 以上、一般会計歳入について申し上げたところですが、特別会計及び事業会計につきましても、それぞれの事業に応じた事業収入、国・県支出金、繰入金などの収入につきまして、実績を勘案のうえ計上しております。

その他の案件

 次に、ご提案申し上げております平成28年度3月補正予算の概要につきまして、ご説明申し上げます。
 はじめに、議案第1号「平成28年度所沢市一般会計補正予算(第5号)」につきましては、民生費などにおいて不足する事業費の追加を行ったほか、国・県などの補助の確定、執行不用額などの調整による減額について計上いたしました。
 この結果、補正額は、6億8,267万3千円の減額となり、補正後の予算額は、1,039億2,335万4千円となるものでございます。
 なお、補正予算の財源につきましては、国庫支出金、県支出金、繰入金、市債などで対応させていただいております。
 また、予算第2条で継続費、第3条で繰越明許費、第4条で債務負担行為、第5条で地方債につきまして、それぞれの補正をお願いしております。
 次に議案第2号から議案第7号につきましては、各特別会計における、国庫補助金等の決定や事業費の確定等に伴う補正を行うものであります。
 続きまして条例その他の議案につきまして、ご説明申し上げます。
 初めに、条例関係についてご説明いたします。
 まず、新規制定といたしまして、議案第19号「所沢市民間資金等活用事業選定委員会条例」及び議案第20号「所沢市教育振興基本計画審議会条例」の2件を提案しております。
 次に、一部改正といたしまして、「所沢市一般職員の給与等に関する条例」など、議案第8号及び議案第21号から議案第30号までの11件を提案しております。
 次に、その他の議案でありますが、議案第31号から議案第33号までは「市道路線の認定及び廃止」をお願いするものであります。
 なお、提案理由等につきましては、それぞれに記載したとおりです。

むすび

 以上、平成29年度における市政運営の基本方針と、提出いたしました諸議案につきまして、その概要を申し上げました。
 「動け!所沢 紡ごう!絆」とは、私の市政運営への思いを込めたフレーズであります。もっとおおらかに「ひとにやさしく自分に厳しく」「困った人には手を差し伸べる」。そんな信頼の絆で結ばれたマチになればいい。大人たちが持ち前の人間力を発揮して、子どもたちが、それを知らず知らずに感じている。みどり豊かな自然の中で、子どもたちがたくましく、泥んこになって遊んでいる。そんな善きふるさとになればいい。そう念じて市民の新たな幸せ実現のため力を尽くしてまいりました。
これからも、市民の皆さま、議員各位、そして市職員とともに、汗をかき、心と力を合わせながら、所沢の未来(あす)への取組を全力で進めてまいります。
 議員各位におかれましては、何とぞ慎重審議のうえ、ご議決賜りますようお願い申し上げ、平成29年度の施政方針及び提案理由の説明とさせていただきます。

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所沢市 経営企画部 経営企画課
住所:〒359-8501 所沢市並木一丁目1番地の1 高層棟3階
電話:04-2998-9027
FAX:04-2994-0706

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本文ここまで


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月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時15分(祝休日・年末年始〔12月29日から1月3日〕を除く)開庁時間以外の窓口

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