所沢市文化芸術振興ビジョン

更新日:2023年10月24日

所沢市文化芸術振興ビジョン

所沢市文化芸術振興ビジョンとは?

所沢市では、平成8年3月に策定した「所沢市文化振興指針」を見直し、10年、20年先の文化芸術の将来像を描くものとして、国の指針である「文化芸術基本法」の趣旨を踏まえ、「所沢市文化芸術振興ビジョン」を策定いたしました。
また、本ビジョンでは、本市に数多く存在する文化資源の情報を「所沢の文化芸術ってこんなにすごい!」というテーマのもと、【特別編】としてまとめております。
策定に当たりましては、市民アンケート調査、文化芸術に関する市民意見交換会、文化芸術シンポジウム、パブリックコメント等、市民の皆様からご意見を賜りました。

策定

平成30年1月

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基本理念

みどりと文化・人とゆとりのまちづくり ー「所沢ニューサバービア」宣言ー

基本方針

基本方針1「文化を楽しむ」ー誰もが文化を楽しめるー

多様化する社会の中で、文化芸術は人々の心を豊かにし、心の活力、生きる力を養うものです。市民一人ひとりが優れた文化芸術に触れ、また創造活動へ参加することにより楽しみ、感動できる機会を充実させることが求められています。
市民の誰もが文化芸術を自由に楽しめる環境を整備することは、文化芸術を推進する上での土台となります。そのためには、文化芸術に興味のない人をもひきつけ、誰もが文化芸術活動に容易に参加し、触れることができるような機会の充実や積極的な情報発信が必要となります。文化芸術を気軽に、また自由に楽しめるまちの実現を目指します。

【みて楽しむ】

鑑賞をはじめとした「みて楽しむ」機会を、さまざまなライフスタイルに対応した形で充実させていくことは、働く世代や子育て世代などの文化芸術に関心がない、または、関心があっても機会がないといった境遇にある市民が、生涯を通して文化芸術を楽しむことのできる土壌を整備するために大切なことです。
そのため「興味がない人」「興味がわいた人」「みたいけど、みに行けない人」といった市民の文化芸術に対する意識レベルに即した方策を検討し「みて楽しむ」機会の充実を目指します。

【やって楽しむ】

体験教室をはじめとした実践を伴う活動は、人材の発掘・育成に欠かせないものです。また、発表の場の提供や、新たな文化芸術ジャンルの支援などにより、さらなる活動の活性化や、新規層の開拓を狙います。
ここでは「潜在的な興味だけの人」「興味が顕在化してきた人」「すでに活動している人」それぞれの状況にあった方策を検討し「やって楽しむ」機会の充実を目指します。

基本方針2「文化で魅せる」ー“所沢ブランド”でひきつけるー

文化の薫り高い、創造力あふれるまちは、そうしたパワーを活かして社会の潜在能力を引き出し、他の地域の人をも引き寄せる魅力や風格を生み出します。
その生み出された文化の力に多くの人がひきつけられるまちには、まちそのものの魅力が高まり、新たな住民の定住や交流が新たな文化を生み出すなどの好循環をもたらします。まちに関心を寄せ訪れた人々が感じる喜びや興奮などが、まちに活力を与え、市民が誇りをもてるまちとなるのです。文化の力で魅力あふれるまちの実現を目指します。

【「地域資源」の効果的な活用】

「地域資源」とは、施設、ロケーション、地元ゆかりのアーティスト、芸術作品、イベント、教育機関、企業など、地域に存在し有効活用できるものすべてが対象となります。これらの「地域資源」を活用し、市民の誇りとするとともに、他の地域の人たちを魅了する文化芸術施策を進め、まちを活性化させていきます。
また、所沢における文化芸術の質を向上させるアーティスト・クリエイターなどの活動拠点の設置、発表・交流の場を創出することで、新たな「地域資源」の可能性を見出すとともに、2020年東京オリンピック・パラリンピックを契機に、文化プログラムを実施し、次世代に継承されるレガシーを創出することで、文化芸術にあふれる魅力的なまちづくりを目指します。

【「まち」のイメージUP】

理想的な「文化芸術のまち」とは、市民が文化芸術活動への理解や愛着を感じ、誇りを持てるようになるとともに、他の地域の人たちを魅了し、アーティストが活動しやすく憧れるまちです。
多様な人々や文化を受け入れ、人々が自分らしく個性と能力を十分に発揮し、活力ある魅力的なまちづくりを目指すことで、他の都市との違いや優位性、独自の価値を持ち、市内外からの良好な評価を得ることができます。
エリア別の文化芸術施策を展開し、文化創造都市を推進することで、「文化芸術のまち」を築き、本市の知名度や「まち」のイメージUPを目指します。

【「所沢ブランド」の確立】

「所沢ブランド」は、「地域資源」の効果的な活用を果たし、「まち」のイメージUPを図ることで、市民の誇りや愛着を醸成し、地域外から資金・人材を呼び込むという持続的な地域経済活動と連動することで創造されるものです。
現在建設中のところざわサクラタウンを拠点とした「COOL JAPAN FOREST構想」を推進し、所沢の認知度、イメージ、魅力度、観光意欲度といった対外発信力を高めるとともに、実行力のある組織体制を構築するための人材の発掘と育成を図り、所沢ブランドの確立を目指します。

基本方針3「文化をつむぐ」ー多様な出会いから文化をつむぐー

基本方針1及び基本方針2の実現を図るため、市民、文化芸術団体、企業、NPO、教育機関、行政などがそれぞれの特徴を活かしながら、協働・連携して、地域の文化力を活かした新たな価値や魅力を創出する取り組みを推進します。
人と文化のつながりなど多様な出会いや分野を超えた交流を生み出し、文化の発展と地域の活性化につなげていきます。それとともに文化芸術が有するさまざまな可能性を将来にわたって活かしていくことができるよう、次世代につながる文化の継承に向けた取り組みも推進します。
そのようにして多様な出会いから生まれた文化を育み、絆を深めながら、所沢独自の文化を醸成していき、後世につながる文化をつむぐまちの実現を目指します。

【人と文化をつむぐ】

「異文化交流」「異業種交流」「文化団体交流」・・・人と文化をつなぐ交流はさまざまです。それぞれの特徴を活かしながら、分野を超えた多様な出会いを創出し、新たな文化の形成と地域の活性化につなげていきます。また、「世代間交流」を通じ、次世代につながる文化の継承に向けた取り組みも推進していきます。多様な出会いから生まれた文化を育みながら、地域の文化力を活かした新たな価値や魅力を創出し、後世につながる文化をつむいでいきます。

【産学官の架け橋】

(株)KADOKAWAの進出に代表されるように、所沢市は産業立地の優位性を活かし、土地利用転換によって産業用地を創出する方向性を打ち出しており、今後、より一層の産業の充実が見込まれます。また、学術機関においては、日本大学芸術学部や県立芸術総合高等学校といった文化芸術に特化した教育機関や、早稲田大学といった日本有数の総合大学も内在しています。
また、周囲を見渡せば、隣にはメガロポリスTokyoがあります。そこに密集する企業・学術機関は所沢のそれを遥かに凌駕しています。これらの「産」「学」、そして、「内」「外」と連携し、所沢市の文化芸術施策を展開します。そして、誰もが住みたくなる文化的なまちを目指します。

【みどりがつなぐ「野外文化」】

航空記念公園や狭山丘陵、狭山湖などのみどり豊かなロケーションと文化を結びつけ、他の自治体に類を見ない「野外文化」を促進します。みどりあふれるロケーションの中で、演劇、音楽、ワークショップ、はたまた会議!?など・・・さまざまな文化芸術活動を行えるようなインフラを整備します。
また、野外文化の担い手として、教育分野において子どもたちが積極的に自然と触れ合える環境を整えます。「所沢=野外文化」というワン・アンド・オンリーな存在として、所沢のみどりがつなぐ野外文化を発信します。

官学連携による取り組み

本ビジョンでは、官学連携による取り組みの一環として、日本大学芸術学部の学生作成のロゴマークとイラストマップのデザインを採用いたしました。

販売

価格

1冊800円
特製トートバックつきで販売しております。

販売場所

市役所低層棟1階 市政情報センター

所沢市文化芸術推進会議からの意見書

令和2年1月14日に令和元年度第2回所沢市文化芸術推進会議が開催され、会議終了後に「所沢市の文化芸術施策のさらなる推進について(意見)」が本市に提出されました。
同会議は、今後の文化芸術施策の中長期的な方向性をまとめた「所沢市文化芸術振興ビジョン」に掲げる3つの基本方針に沿って、本市における文化芸術分野の現状・課題等を専門的な見地や市民の視点で分析し、より一層の推進を図るための方策等について計5回にわたる会議にて議論を重ねてきました。
今回の意見書では、「情報発信の充実」や「人材育成の必要性」など、本市の文化芸術施策をさらに進めるために求められる施策のあり方や取組の方向性が示されています。

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お問い合わせ

所沢市 市民部 文化芸術振興課
住所:〒359-8501 所沢市並木一丁目1番地の1 高層棟5階
電話:04-2998-9211
FAX:04-2998-9491

a9211@city.tokorozawa.lg.jp

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