43ページ 第3章 ゼン計画の総括・本計画の推進 第1節 第2次計画の総括 本節では、第2次所沢市保健医療計画の「章」ごとに成果と課題をまとめています。 第1章 健康の保持・増進 【成果】 ○健康づくりに関して、「トコトコケンコウマイレージ事業※」については、イベント参加者に対するポイントの付与や新設された道標への健康情報の提示など、他課事業と連携して歩数増加及び継続参加を促し、新たな取組を行いました。また、近年救急搬送者が増えている熱中症予防に対する様々な取組を行いました。 ○栄養・食生活については、各種栄養教室の開催等により、ライフステージごとの健康課題改善に向けた取組が実施されました。また、「トコろんケンコウ応援メニュー認証事業※」や市管理栄養士が考案した「健康レシピ」の普及促進に努めました。 ○歯とコウクウの健康に関しては、「むしバのない3歳児の割合」の実績について、令和3年度以降、目標を上回る水準で推移しています。 ○乳幼児期の予防接種に関しては、種類が多く予シンヒョウの管理が煩雑になるため、新たに管理しやすく冊子化し、利便性を向上させました。 【課題】 ○各種講座や教室等に参加できなくとも、情報が得られるようパンフレットやインターネットサイトの活用等、引き続き周知啓発を図る必要があります。併せて、誰もが気軽にからだを動かしたくなるような環境づくりが必要です。 ○かかりつけ歯科医を持つ者の割合及び「なんでも噛んで食べられる」60歳代の割合が目標チを下回っているため、改善を図るよう知識の普及啓発などが必要となります。 第2章 早期発見・支援 【成果】 ○保健センターやまちづくりセンターで実施しているバス検診の土日実施や「レディースデー」を設けたり、予約システムを導入するなど、受診しやすい環境整備を行い、がん検診の受診者数が第2次所沢市保健医療計画策定時の現状を上回っています。 ○精神疾患について、精神福祉・こども福祉・高齢者福祉の関係機関職員による意見交換を行い、課題を共有し地域包括ケアシステム※の推進を図りました。 【課題】 ○生活習慣病の早期発見のため、引き続き検診(健診)を受診しやすい環境づくりが必要です。 ○自殺対策として、メンタルヘルスに不調を抱えていても受診にハードルを感じている等、相談先に迷う本人や家族の受け皿づくりや、精神障害者の当事者や家族が集まれるような場づくりを引き続き実施・充実していくとともに、正しい知識の提供や相談体制の強化が必要です。 44ページ 第3章 医療提供体制 【成果】 ○小児科救急医療病院群輪番制※について、担当医不在ビが解消され、令和7年度までの目標である「すべての曜日・時間帯での実施」を達成しました。 ○在宅医療・介護について、市民向けの講演会開催や、医療介護連携会議を市内全ての地区での開催など、市民への情報発信や在宅医療・介護連携の更なる推進に取り組みました。 【課題】 ○入院や手術を必要とする重症救急患者に対応するため、今後も引き続き、小児科救急(初期・二次)の医療提供体制の維持に努めるとともに、市民にわかりやすい情報提供を図る必要があります。 ○急な病気やけがに対する不安の解消のため、関係機関との連携を図り、救急医療体制の維持に努める必要があります。特に小児急患診療については要望も多いことから引き続き継続を図る必要があります。 第4章 市の公立医療機関の役割 【成果】 ○所沢市市民医療センターにおいては、新型コロナウイルス感染症流行時に発熱外来の対応やワクチン接種を行いながら、小児初期救急医療体制を安定的に実施しました。 ○所沢市歯科診療ジョあおぞらにおいては、新型コロナウイルス感染症流行時においても、感染防止対策を徹底の上、歯科診療体制を維持しました。 【課題】 ○所沢市市民医療センターについては、令和5年度に策定した再整備基本計画を基に、地域における医療体制の中で、公立医療機関として市民が期待する具体的な役割、医療機能等を整理しつつ、市民のニーズが高い小児急患診療や健診事業等、引き続き円滑な運営に努めることが求められています。 ○所沢市歯科診療ジョあおぞらについては、一般の歯科診療所では対応が困難とされる「在宅要介護高齢者」及び「障害児者」への診療体制を維持し、引き続き、休日緊急歯科診療も含め、円滑な運営を継続していくことが求められています。 第5章 健康危機管理 【成果】 ○感染症対策については、新型コロナウイルス感染症拡大期に、市ホームページやところざわほっとメール※を活用した新規陽性シャスウや感染防止対策に関する迅速な情報発信や、狭山保健所への保健師派遣、埼玉県と覚書を交わし、自宅療養者へ健康観察に必要なパルスオキシメータ※や食糧支援等、様々な対応を行いました。 ○災害時医療については、災害発生時を想定し、関係機関同士で連絡を取り合うデジタル移動系防災行政無線※の通信訓練の実施や、関係団体や企業と災害時の対応に関する様々な協定を締結しました。また、大規模災害発生初動期における全庁保健師の保健活動を定めた『所沢市災害時保健活動マニュアル』を策定しました。 【課題】 ○感染症対策については、新型コロナウイルス感染症が5類に移行となりましたが、これまでの対応・経験を生かし、市民自らが平時からの感染防止対策を行うための情報発信を継続しながら、今後も感染対策を考慮した上で事業を実施する必要があります。 45ページ 第2節 本計画の課題 イチ.ライフステージアプローチ※に加えたライフコースアプローチ※の推進 ●現状:市アンケートの結果 ・若い世代で望ましい食生活や運動を実践していない傾向があり、性別によっても生活習慣や意識に違いが見られます。 ●年代の特性に応じた切れ目ない健康支援(=ライフステージアプローチ※) ・健康や医療に関連する課題や望ましい生活習慣の形成や改善に向けたアプローチはライフステージごと(産前・乳幼児期から高齢期まで)に異なります。 ●胎児期から高齢期に至るまでの生涯をケイジテキに捉えた健康支援(=ライフコースアプローチ※) ・年代・性別だけでなく、個々の様々な背景や、次世代の健康にも影響を及ぼす可能性を踏まえたアプローチも必要となります。 【個々の様々な背景(生活習慣、社会環境等)】 ・年齢 ・セイ別 ・地域別 ・世帯構成別 ・職業の種別 ・多様な生活様式 ・家計の状況 ・価値観 ・病気や障害の有無 など こちらに、【ライフコースイメージ図(個々の様々な背景を踏まえた健康状態)】があります。 46ページ ニ.健康を支え合う心豊かな社会の構築 ●現状:市アンケートの結果 ・働き盛り世代の男性について、「健康への関心」が低い傾向が見られます。 ・孤独感やメンタルの不調が社会との接点の少なさと関係している点や、こころの健康状態や精神的ゆとりが、健康状態や健康行動に大きく影響していることが分かりました。 ・アフターコロナの今、こころの健康が悪化している層があり、生活習慣や健康状態がコロナ前よりも悪化している傾向(睡眠の質の低下やイライラやゆううつな気分の増大など)が見られます。 ●現状:国(「健康日本21」(第三次)) ・国の基本方針にて、「全ての国民が健やかで心豊かに生活できる持続可能な社会の実現」に向け、「誰一人取り残さない健康づくりの展開」を推進していくと掲げています。 ●誰一人取り残されず、生涯にわたり元気で活動的な生活を送るための健康づくり ・市民一人ひとりに合った生活習慣の改善や健康習慣の獲得に向けた取組が重要です。 ・こころの健康が身体の健康状態や生活全体に重要な影響を与えることを踏まえた総合的な取組が求められます。 ●健康を支え合う体制づくり ・サービスの受け手であるだけでなく、個人・団体・企業などが主体的に保健医療施策に参画し、多様な主体が支え合うことができるような体制づくりが求められます。 サン.健康寿命の延伸に向けた健康に関するリテラシー※の格差解消 ●現状:市アンケートの結果 ・医療に関して、適切な受診に向けた情報発信のニーズが高くなっています。 ・救命救急医療への要望が高くなっている一方で、埼玉県AI救急相談※の認知度は低い状況です。 ・働き盛りの男性はかかりつけ医を持たないことが多い結果となっています。 ・女性や中高生世代の「やせ」に関する体型認識と実際のBMI※に相違が見られ、適正体重であるにも関わらず「太っている」「少し太っている」と回答する割合が高い傾向にあります。 ●現状:国(「健康日本21」(第三次)・健康寿命について) ・国の基本方針にて、健康増進の基本的な方向として、「健康寿命の延伸」と「健康格差の縮小」を掲げています。 ・ホンシの「65歳健康寿命」は確実に延伸しており、健康づくりの取組に一定の成果が見られます。 ・一方で、ホンシの65歳平均障害期間※に大きな変化が見られない状況です。 ●健康増進に向けた環境整備の重要性 ・健康に関心をもち、適切な情報を得ながら自身の健康管理と身体機能の維持・向上を図るための環境づくりが重要です。具体的には以下のような事例が挙げられます。  ・個人への健康支援 ・医療提供体制の整備 ・デジタル技術を含めた社会環境の整備 ・緊急時や災害時等に対応できる体制の整備 など 47ページ 第3節 本計画における体系の見直し 本計画策定にあたり、第2部各論において、体系の見直しを行った主な点は次のとおりです。 こちらに、第2次計画と第3次計画(本計画)の体系図の比較の図があります。 48ページ 第4節 施策の推進体制と計画の進行管理 施策の推進体制と計画の進行管理 施策の目的を整理の上、健康・医療を取り巻く関連データやアンケート調査結果、本計画の達成状況などに基づき、今後取り組むべき課題を抽出し、必要な対策を整理します。 また、事業・施策において、各種データを活用し、効果の評価や推計を実施することにより、根拠をもって効果的に推進します。 ・PLAN計画:計画を作成する ・DO実行:計画を実行する ・CHECK評価:行動を評価・分析 ・ACTION改善:改善し、次回につなぐ ・PLAN計画:計画を作成する