令和4年「所沢市新春のつどい」市長あいさつ(令和4年1月12日)

更新日:2022年2月2日

令和4年1月12日(水曜日)に、「所沢市新春のつどい」を開催いたしました。
市長メッセージとして、新春のあいさつや令和3年度及び令和4年度の本市の取り組みについてご紹介いたします。

市長あいさつ動画

市長あいさつ全文

新年明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては、新春を健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。また、本日はお寒いところ、御来賓の皆様をはじめ大勢の皆様に足をお運びいただき、厚く御礼申し上げます。
さて、昨年は中止となった「新春のつどい」でしたが、今年こそは皆様にお会いして直接ご挨拶を申し上げたく、また「新春のつどい開催連絡会」の皆様に後押しをいただき、この市民体育館において、飲食は無しで開催させていただきました。皆様にはそれでもご来場いただきましたこと、心から御礼申し上げます。また日頃より市政に対し、ご協力いただいておりますこと、併せて感謝申し上げます。


さて、新型コロナウイルスは私たちを孤立させ、内に内にと籠らせてしまいました。
鬱屈した気持ちは自粛警察にみられるように、時に他者への攻撃となり、世の中を分断したように思います。お年寄りは筋肉が衰え、認知症が進んでいます。若い人でも鬱になる人が増えています。怖いのは、コロナウイルス自体もそうでしたが、そうした集団の持つ社会現象も、それはそれは怖いものでありました。
しかし、コロナは私たちに「気づき」ももたらしてくれました。幸せって何なのか。我々の社会の何が足りなくて、何が過剰・行き過ぎになっていたのか。私はそれを、自然に反する、すなわち「不自然」と表現するとすっきりすると思うのですが、すなわち今の社会の何が「不自然な営み」だったのか、コロナをきっかけに考えさせられたように思っています。
そうしてみると、満員電車で毎日毎日通勤することも、連日の宴会も、だいたい私、日曜・土曜とだいたい8件、9件、10件、宴会が続きますので、そして1月から2月まで毎日宴会をやっています。そういう点で、連日は私にとっては宴会も不自然だったのかもしれないし、24時間営業のレストランがあっても当然だと思っていたこともそうかもしれない、また体を動かし汗をかく仕事よりも、頭と指だけ動かす仕事のほうがはるかに儲かることも、また自分の国ではマスクすら作ることができず、食料自給率が38%しかないのに車を輸出していればよい、食べ物は自分で作らないでも平気と思っていることも、そして、外国人労働者がいないと成り立たない会社が実はたくさんあるのだということも、やはり不自然なことだったに違いない、そう私は今感じています。そして、幸せって何なのか、それはやっぱり、それなりに健康でいて、そして人と人の絆が実感できること、そのことに尽きるだろうと考えています。


昨年を振り返れば、コロナ一色のようにありましたが、なんといっても東京オリンピック・パラリンピックがありました。多くのことが中止になる中、それでも挙行できた最も大きな出来事だったと思います。子どもたちを大会に招待する、これは私の公約でしたが、それを果たすことはできませんでした。ですけれど、準備期間で育んできた関係や友情はやはりものを言ったと感じています。
聖火リレーもきちんとやれたし、島川慎一選手が活躍する車いすラグビーは銅メダルを取りましたし、所沢市ゆかりの選手たちも大活躍をしてくれて、私たちに勇気と感動を与えてくれました。市ゆかりの選手のうちには、その後、学校などで報告会をしてくださってもおりまして、市民体育館が国のトレーニングセンターに指定されたゴールボールでは、小学校延べ31校でゴールボール体験会を行っていただいております。引き続き市としては、ゴールボール日本代表が国際大会で活躍できるよう、練習環境の整備に努めていきたいとも思っております。
テレビ画面を通じてではありましたが、選手を応援することで、私たちのほうが逆に幸せをいただいたように感じた人もきっとおられたと思います。そういう意味も込めてこの10月、市ゆかりの選手に対し特別顕彰というものを贈呈させていただきました。
また、早稲田大学と協力してイタリアチームの事前キャンプを受入れ、ホストタウンとして選手団との交流を行い、イタリアとの絆も育みました。大会中にはイタリアの競歩選手が、所沢の子どもたちが寄せ書きをしたその国旗をウィニングランに使ってくれましたし、選手団代表からは、今後も所沢市とイタリアは交流を続けてほしいという嬉しいお言葉もいただきました。所沢はイタリアにとってどうも縁起のいい町だそうであります。令和4年度も日本で国際大会が開かれるそうですが、イタリアは所沢に寄る、そこで練習をすると思います。


ただ、その一方で、昨年は引き続きコロナに奔走した一年でもありました。
ワクチン接種の態勢を整えるのももちろんのこと、保健所への保健師派遣、自宅療養者の支援など、市として出来うる限りのことを行うべく奮闘してまいりました。また、コロナの影響で困っている方たちを救うため、応援食事券等の地域経済への支援、生活困窮者対策など、様々な施策を展開してきたところです。
今回の18歳までの子どもへの10万円の給付、何となく忘れちゃったかもしれませんけど、最初は年末に5万円、そして年が明けてから5万円分のクーポンでといっていたあれです。この18歳までの子どもに10万円を出すということについて、所得制限なんでするんだ、子どもを差別する気か、市で追加してでも全員に出せ、などの批判もたくさん来ました。ですが、これはあくまでコロナが長期化する中での支援でありまして、所沢市としては貴重な税金、国からくるといっても全て子どもたちの借金になる、こうして作っている税金でありますから、本当に困っている人に絞って、そういう人にこそきちんと支援したいと施策を組んでまいりました。が、所得が減った証明などを準備してそれを審査して配ると、時間がやたらかかって、なかなかドンピシャの支援ができない、そういう思いを抱いた一年でもありました。
なお、ワクチン接種は現在対象者の88%、12歳以上の所沢市民の88%が既に2回目のワクチン接種を終わり、12月からは3回目の接種を既に開始しております。2回目を打った時から高齢者の場合は7か月以降、一般の方は8か月目以降に接種していただくよう接種券を郵送します。昨日から実は、順次接種券の郵送をはじめました。今回はファイザー製とモデルナ製のワクチンが半分ずつで、国から供給されます。打つワクチンは前回と違っても効果は変わらないと言われていますが、いずれにしても医療機関ではどのワクチンを扱うかを表明したうえで発表がされますので、ホームページで確認してからお申し込みください。市役所や保健センター、各まちづくりセンターでも前回同様予約のお手伝いをさせていただきます。


さて、振り返ってみるとこの10年間、「東日本大震災」から今回の「コロナ」までの一貫した命題、それは私たち人間に対する自然からの問いかけだったと私は思っています。人間はそんなに驕っていいのかい?それでいいのかい?「原発事故」も「気候変動」そして「コロナ」も、人間はそのままでいいのか、と問いかけられているようです。今、私たちは東日本大震災と原発事故で感じ心に刻んだことと、コロナを通じて学んだこと悟ったことを重ね合わせて、世の中を見つめなおし、今度こそ行動に移していかねばなりません。
私としては、市政運営の方針の中に「人と人の絆」「自然との調和・共生」を包含する「人を中心にしたマチづくり」これには公共交通の充実なども入っているわけでありますが、それに加えて特に今回は「脱炭素」、ゼロカーボンを本気で達成することを前面に打ち出して、今後の市政を運営してまいります。
また、本日はまだゼロカーボンへの具体的な施策は定まっていませんが、今まで同様、公約に掲げてきた6つの柱、それらを下支えする成長作戦、そしてこれら全体を覆うテーマ「人を中心にしたマチづくり」に沿って、今どんなことを市がしているのか、来年度はどうしていくのか、その主なものの概要を報告させていただきます。


1つ目「教育・子ども」日本一子どもを大切にするマチ 所沢。
子どもを大切にするとは決して甘やかすことではありません。子どもと向き合い、伝えるべきことはきちんと伝え、最後まで面倒を見る、暖かさと厳しさを体現したことがなければいけないと考えます。
さて、教育界では今、子ども1人に1台コンピューターを配り、ネット環境も整備して、より質の高い授業ができる環境にはなりました。が、授業にどうICTを生かしていくのか、先生方もまだまだ手探りの状況です。この10月からそれを助ける人材を学校へ12人配置しておりますが、新年度も引き続きこれを進めてまいる予定です。
ただ、人を教え育てる営みは、ICTでなんでもできるというものではありません。教育は、そしてなんでもそうでありますが、誰がやるのか、いつやるのか、誰とどこでやるのかなど、人と時と場によって決まるものであります。ですから、所沢市の教育支援の特色はやはり、手厚い人的支援でありまして、総勢297名の市独自の先生や職員を採用して、先生方がゆとりをもってじっくり子どもを見られるよう、今もそしてこれからも学校を応援してまいります。
次に、学校トイレの洋式化、バリアフリー化についてでありますが、今年度でやっとすべての学校の校舎1系統目の工事が終わりました。新年度は引き続き2系統目に入ります。その設計工事を進めていきます。また、避難所や学校開放で使っている体育館のトイレ、この改修もこちらは12校の学校分の設計を実施しており、新年度は工事に入るとともに新たに12校分の設計を進めていきます。そのほか令和3年度には、3校の体育館の床を直すなど、ご覧のような改修をしてまいりました。また、新年度には47校全小中学校の体育館照明のLED化を進めてまいります。
また、学校給食センター、この再整備もすすめます。民間の力を借りて、設計・工事・運営までやってもらうPFIと呼ばれるやり方で、全体の費用も今までよりも約1割削減できる予定です。場所は中富にある、今は使っていない第2学校給食センター跡地です。その代わり、富岡武野台のところにある第3学校給食センターは古くなっているので廃止します。令和6年4月には給食を提供できるよう、新年度から解体工事を進めていきます。
次に、放課後の子どもたちの居場所づくり、放課後児童クラブ、またいわゆる学童クラブ、これも定員を増やしていきます。というか増やさねばなりません。新たに作るというのではなく小学校の教室に入れていくというやりかたで定員を増やしていきます。今年度は、泉小・若松小・牛沼小・宮前小・安松小学校を改修して児童クラブの施設整備を行い、さらに所沢小・南小学校区に民設民営児童クラブを導入して合計約300名分定員を増やしたところです。新年度も小手指小・上新井小・北秋津小・中富小児童クラブを校舎を改修して定員を増やしていきます。
次に、所沢カルチャーパークについて報告します。KADOKAWAのサクラタウンから歩いて20分、若松町東隣りにカルチャーパークはあります。
この3月には、目玉となる子どもの遊び場が完成します。キャンプもできる、バーベキューもできる、こんもりとした自然あふれる公園です。どうぞおいでください。
さらにもう一つ、東所沢駅から北へ国道463にぶつかるその西側に、小・中・高一貫の私立学校「開智学園」が開校しますが、ここで目途が立ちました。令和6年4月の開校を目指し、準備が進んでいるところです。


2つ目の柱「環境」マチごとエコタウン所沢 であります。
普通、今までは「マチごとエコタウン」と表現していましたが今は「脱炭素 ゼロカーボンのために体制を作りきる」
と表現してもよいと思っています。国も宣言いたしました、市も宣言いたしました、2050年までに二酸化炭素をプラスマイナスゼロにする「ゼロカーボンシティ宣言」。国が約束したということは、我々1人1人がやらねばならぬということです。今から10年間にその体制を作り、効果を発揮し始めなければ間に合いません。
ただ、達成しても2050年頃には最大2.0度気温が上昇するとされています。市も施策を集中展開してまいります。既に市の組織に「ゼロカーボンシティ推進室」を置きましたが、まだ道半ばというより緒に就いたばかりです。
公共施設の屋根に太陽光発電を置き、補助金を出して家庭やオフィスなどの脱炭素化を進めます。また、市も出資して立ち上げた「ところざわ未来電力」、クリーンセンターのごみ発電やメガソーラーの太陽光発電でできた環境負荷の少ない電気を供給する会社でありますが、この3月までには皆様のおうちの屋根に、初期費用なし、即ちタダで太陽光発電を設置する「0円システム」を始めます。太陽光発電は設置に実は100万円以上かかりますが、設置までは全て会社の方で負担させていただき、各家庭では電気代として少しずつその設置代を分割で払っていただく、そういう仕組みです。森の木を切り倒して太陽光発電するのは本末転倒、家の屋根こそ電気を作る畑であります。今のところ新築住宅限定でありますが、既存住宅まで進めるつもり、ぜひお申し込みください。そうやって原発にも火力にも頼らない、再生可能エネルギーを普及させていきましょう。
次にみどりでありますが、所沢の魅力の一つ、みどりは二酸化炭素を吸収する観点からもますます重要です。市民の力をいただきながら、協働してみどりを保全してまいります。また、自然復活の象徴としてすでにアユも、また蛍も復活をしてまいりました。クワガタやカブトムシももっと虫採りできるように、また、ミヤコタナゴが普通に川に住めるように、市民と力を合わせ取り組んでまいります。と同時に、新年度はオオムラサキ、どうも所沢にいるようでありますので、この生態調査をしてまいります。
なお、里山だけでなく街のなかのみどりも大切です。市街化区域の中にたまたま今残っているみどりや林を保全していく「まちなかみどり保全制度」や、駐車場などのアスファルトをはがしてみどりに変えていく「みどりのエコスポット制度」は、長期間保全を約束いただければ固定資産税を減免する制度です。この2つを活用し、市街化区域のみどりも保全してまいります。そうやってゲリラ豪雨やヒートアイランド現象にも対応してまいります。
そして、清掃分野であります。実は清掃、即ち収集して、分別して、リサイクルして、燃やして、埋めて、これにはすごい費用がかかっているのであります。ごみ処理にかかる費用だけでも年に約60億円かかっています。燃やせるごみも生ごみの水分がいっぱいで、約7割が水分、それをわざわざ重油をかけて燃やしています。ぜひ生ごみはお家でリサイクルしてください。そうでなければ、ぎゅっとひと絞りをお願いします。それだけでもずいぶん税の節約につながります。生ごみの扱い、どうぞよろしくお願いします。
とともに、最後にはごみは「埋める」ことになります。東京のごみが所沢で中間処理、即ち焼かれていることで苦しんだあのダイオキシン騒動、所沢市はそうは言っても実は自分たちのごみを草津や寄居や山形県の米沢に最後は全部埋めてもらっています。自分のごみをよそで埋めて、もう17年がたってしまいました。がが、ここで柳瀬、南永井と坂之下の皆様にご協力いただいて最終処分場を作れることになりました。「やなせみどりの丘」という愛称で、50億円以上造るだけでもかかりますが、令和7年度完成目指して新年度より工事をしてまいります。
最後に「脱炭素 2050年までにゼロカーボン」を達成するのは生半可なことではありません。省エネ家電に変えればよい、電気自動車にすればよい、太陽光発電を増やせばよい、今までと同じ思考で技術によって今まで通りの状態生活を満喫していこうなんて考えていたら炭素は絶対減ることはありません。そうではなくて、自然と調和するように、エネルギーはなるべく使わないように、地球を痛めつけないようにライフスタイルを変えていかねばなりません。我々市民の意識の変革と行動が大切です。
フランスでは、市民によって数か月の間、気候変動について話し合いを行い、消費や生産、労働に移動、住まい、食などへの提言がなされ、それに基づく法案法律も議会審議に付されたと聞きます。また、スペインのバルセロナ市においては、市民が参画した委員会で、人中心の都市モデルやインフラの変革など諸提言が提出され、政策に現在反映されているようです。本市においてもそれを学んで、市民による会議を立ち上げ、脱炭素に向け一人ひとりが何をすべきか、市民と共に考えていきたいと思っています。


次に、3つ目の柱「福祉・自治」人と人の絆を実感できるマチ 所沢であります。
福祉は後退させたくない、これが私の考えです。所沢市は県内の他の市に比べて福祉は手厚い、県が補助をやめても市単独で維持する割合が多い、そう言われてまいりました。しかし、同じサービスを普通にただ維持しただけでも、対象となる人々が増えればかかる費用も増えていきます。毎年福祉にかかる費用は10数億円ずつ増えています。新年度もまたそうなります。
そんななか障害がある子どもが成長し、親が亡くなった後、どうやって生活すればよいのか、その心配はそれはそれは尽きないものです。いわゆる「親亡き後」の入所施設の設置を後押ししていくことを、市の計画で決めたところでありますが、新年度もこれを進めてまいります。また、医療的ケアが必要な親子への支援も、これを強化していくつもりです。
なお、市独自で作った条例「所沢市障害のある人もない人も共に生きる社会づくり条例」に基づき、社会的障壁を取り除くための取り組みを進め、補助金を用意しております。が、残念ながら、その補助を使ってお店をバリアフリーに改修するなどの事業者があまり増えない状況です。ぜひご相談いただければ幸いです。
次に、所沢市には推定11,300人の精神障害がある方がいると言われています。"11,300人です"。誰もが住み慣れた地域で生活するため、医療、保健、福祉の専門職チームが家庭を訪問し、支えていく「精神障害者アウトリーチ支援事業」を市独自で全国初で行っており、現在85名の方を支援しておりますが、今後はピアサポーター(同じ障害がある方同士のサポート)の養成や、思春期精神疾患に対する早期支援に向けた相談も行ってまいります。
ところで、昭和51年にできた「市民医療センター」でありますが、これはもう建ってから45年でボロボロであります。公的病院として今後どうしていくのか、その役割や機能をどうするのか、再整備のための基本計画を新年度は作ってまいります。


次に自治であります。
自治こそ民主主義の学校であり、これが壊れたら人々は孤立し、つながりがなくなり、社会的動物といわれるヒトの幸せはなくなってしまいます。ところがその自治活動を「コロナ」が阻みにかかったのでありました。いや、コロナ自体もそうですが、それを恐れる人々の心というか、空気というか、そういうものが全ての活動を停止させてしまいました。冒頭でも申し上げましたが、コロナにかかるよりもしかしたらもっと怖い、筋力低下、フレイル、認知症が進み孤独になって鬱になる、といった「健康二次被害」があるそうです。
筑波大学の久野譜也教授によれば、人は人と出会い、会話することで幸せを感じるものなのだそうであります。地域の自治活動こそその原点となるものです。「何とかしなければ…」コロナ禍にあってそれでも人のために心悩ます自治会・町内会や団体の皆様がここにおられます。新年度は、小学生向け出前講座、転入者への働きかけなど、自治会に入ろうね、自治会って大切だよね、そういう活動を行って自治会等への加入・参加を応援してまいります。
もうひとつ、新聞などの集団資源回収のことですが、自治会・町内会などの皆さまには、ぜひ回収業者と契約をしていただいて、集団資源回収の報奨金を受け取っていただき、収益アップに使っていただきたいのです。回収業者と契約すれば、あとは通常のごみ出しと同じです。役員さんの負担も減り、平均して1.5倍回収量が増えているようです。既に実施している自治会では、大きな町内会などでは年間100万をこえる収益があるそうです。
そして、自治の最後は「所沢市マンション管理適正化推進条例」について申し上げます。昨年12月議会で決めていただいたものです。市内には約500棟の分譲マンションがあり、10年後には築40年以上のマンションが今の2倍以上に増えていきます。どんなマンションもいつかは建て直しをしなければなりません。区分所有の問題から、修繕、建て替えをどうするかなど、様々な相談が市にも寄せられ、市もマンション管理士相談会をするなどしてきましたが、いかんせんそれ以上介入する権限がありませんでした。しかしここで条例を決め、市が管理組合に助言・指導・勧告できるなど、連携して適正管理を進めていける体制が整ったところです。新年度からは管理組合と連携してマンション管理の適正化を図ってまいります。


続いて、5つ目の柱は「文化・ブランド」文化の風薫るマチ 所沢であります。
私は、所沢の宝はみどりと文化だと思っています。市の文化には民俗資料館に残されているような農村文化、ところざわまつりなどに今もみられる町民文化、そして、現代市民文化があるように思います。
文化の殿堂ミューズは約54億円かけて改修を終え、一昨年4月よりコロナの中で再出発しました。ミューズと市民体育館、この2つこそ関東一円誰もがうらやむ所沢市の独自性であります。そこに民間の西武ライオンズと遊園地、世界の誰もが知っている「となりのトトロ」、早稲田大学と秋草短大、そしてKADOKAWAの「ところざわサクラタウン」が、今、加わりました。
本市は現在、文化面では武蔵野美術大学や日大芸術学部、早稲田大学と協定を結んでいますが、そこに芸術総合高校と文化の会社KADOKAWAが一緒にタッグを組むことで、というか市もやる気、KADOKAWAもやる気満々でありますから、文化芸術の風を巻き起こすべく、さらなる取り組みを進めていきます。
また、ブランド力アップの試みとしては、市でも駅のチャイムをトトロで迎えたり、ネコバスのブロンズ像を設置したり、栗山選手やガンダムやアニメやポケモンのマンホールを企業の協力をいただきながら設置したり、テレビや映画のロケ地を誘致したり、音楽のあるまちづくりの一環としてまちなかコンサートを開いたり、駅にピアノを置いてみたり…所沢ってちょっといいね、と思えるそんな試みをたくさん重ねてまいりました。テレビでも最近たくさん取り上げられ、それらすべてが相まってだと思うのですが、今年度の市民意識調査では、所沢に住み続けたいと答える若者の割合がなんと10%もアップしまして、よかったなあと思っています。もちろん、市民のみなさまの文化活動、コロナで活動が思うようにはできませんでしたが、ジャンプするには屈まないといけないように、これを屈みと考えて、今度こそ!と市でも応援してまいります。
なお、話は戻りますが、サクラタウンのミュージアムでは今、デジタルアートの浮世絵劇場という企画をやっているそうです。ガンダムの作者で、新所沢地区にお住まいの安彦良和さんによる企画展もありますので、イルミネーションも綺麗なこの時期にぜひおいでください。
また、今年こそ、秋の開催になるのですが全国版の「マンホールサミット」をサクラタウンで行ってまいります。
文化の最後は、織物産業で栄えたまち場の文化を今に残す、寿町の「秋田家住宅」、国の登録有形文化財でありますが、このほど市で所有することになりました。まち場としての歩みを重視し、中心市街地の活性化、回遊性、皆で歩いてもらうということも考えながら、利活用の計画をこれから作ってまいります。
また、東川にかかる御幸町の「旭橋」という橋があります。欄干にはどんな燈明明かりが灯ったのでしょう。今、調べているところです。情報がありましたら、ぜひ市にお知らせください。


続いて超親切な市役所 所沢であります。
親切は努力すればできる、だから超親切な市役所になろう、また、公務員は市民のためにあるのプライドで120%の力を発揮していこう、そう職員には伝えています。まだまだご意見もあると思いますが、職員一同がんばってまいります。
行政の分野は、実はおおざっぱにいえば、超親切にやる、これだけなんですけれども少しだけご紹介します。
まず1つ、レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーのいわゆるLGBTの方々の持つ困難に対して、超親切に、困っているなら解決していこうと「パートナーシップ・ファミリーシップ制度」を新たに作り、この1月から始めました。性的少数者としての日々の困難を抱えている方が、行政や民間のサービス・社会的配慮を受けやすくするものです。利用する人の数は少ないと思いますが、ぜひご利用ください。市は引き続き、人権を尊重し、差別や偏見のない、多様性を認め合える地域社会を目指します。
次にDX、デジタル化の推進です。遠く昔は機械化、最近までITそしてAIの活用へと時代が流れてきましたが、今はDX、デジタルトランスフォーメーションというのだそうです。コロナでこれがどんどん推進されて、人間がおいてけぼりになるのは嫌だなんて思う方もおられるでしょうが、要はAIやITを道具として使いこなし、市民にとってより親切な市役所を作ろうということです。市では、昨年4月から「デジタル戦略課」を置いて推進してきました。今後もサービスを充実させてまいります。
最後に職員の派遣について申し上げます。所沢市では、現在も宮城県山元町に1人女性職員を派遣しています。10年間、岩手県大槌町を中心に、東北各地に総勢34名職員を派遣してまいりましたが、3月の帰任をもってひとまず終了するつもりです。しかし東日本大震災は決して忘れず、これからもつながってまいります。また、コロナ対策として、人が必要になった保健所へこれまで延べ269名の保健師を派遣してまいりました。この方式は、県全体に今や採用され、緊急の時には各市の保健師が県の保健所に駆け付ける体制が現在出来ております。そのほか市としては、環境省に1人、国交省に1人、埼玉県に3人職員を派遣し、様々な技術を学ばせております。


そして、6つ目の柱「健幸長寿」であります
本市では「健康寿命男女ともに県内1位」健康長寿のまちを目指し、とこしゃん体操や元気100歳体操をはじめ、様々な健康体操を推進し、また、保健師が市内各地で健康チェックのイベントを開いたり、歩いて健康、健康でお得のトコトコ健幸マイレージをすすめたり、いろいろやってきましたが、残念ながら平成21年には県内1位だった男性の健康寿命も、現在、男性が8位、女性が14位と順位は下がってしまいました。ただ、順位は下がっても健康寿命自体は男性が83.30歳、女性が85.90歳と伸びております。ただ、コロナ禍で外出や交流機会が減れば健康寿命は下がってしまいます。出かけて、人と会って、話をする。これが体にも心にも大切です。歩くことで、医療費は1人当たり年間約7,300円減るそうです。市民の皆様、ぜひ「トコトコ健幸マイレージ」にご参加いただき、ポイントや景品をもらって健康になってください。医療費も下がります。


以上、6つの柱の主なものを申し上げましたが、これらをするには税収の下支えが必要です。そのためにメリハリつけ、街づくり、働く場づくり、賑わいづくりを進め、税収増を図っています。そこで成長作戦について申し上げます。
所沢駅の西口は、所沢の表玄関。地元の皆様の協力で平成27年に都市計画決定し、ここで7年目を迎えました。
29階建ての再開発ビルは昨年完成し、今はショッピングモールや住まいが建つ区画整理、道づくりを順次進めているところ、ショッピングモールは令和6年度に完成します。そして、最後に残った開かずの踏切解消のアンダーパス、これは今までより少し遅れて令和10年度、チラシには「令和8年度」と書いてありますので訂正していただきたいのですが、令和10年度完成を目指し、賑わいの表玄関を作ってまいります。
次に、日吉町と東町、いわゆる日東地区のまちづくりでは、東町の再開発ビルはこの11月に完成し、ファルマン通り交差点、通称ねぎしの交差点は、より十字型の交差点に変わっていきます。車道とビルの間にできた歩道空間については、そこでイベントができるように、みどりに配慮し、整備を進めるとともに、無電柱化も進めていきます。交差点が変わるのは2年の後、歩道空間が利用できるのは3年の後とお考えください。また、日東地区内の骨格となる道を作るにあたっては、街の形、道路のあり方を含め、思わず歩きたくなる空間を作るべく、そこに住まい、そこに働く住民の声を重視して、車ではなく人を中心にした地域づくりを検討してまいります。
次に、西所沢駅西口の改札についてですが、引っ越していただいたり、土地を譲っていただいたり、地域の皆様にはもう様々な協力をいただいております。また、西所沢駅西口改札口開設期成会の皆様にも、常にご助言いただいております。が、橋上駅にする方針を西口に改札を作ることへ変更して以降、2年半が経ちましたが、工事をするための最後の一歩、基本協定を結ぶための市と西武鉄道との協議がまったく折り合いがついていません。知恵を出し合い、協議を尽くして折りあって、何とか協定を結んでまいります。なお、市としては、駅舎の基本設計・実施設計、西口駅前広場に係る設計等を進め、令和5年度の西口改札の開設を目指しておるところです。
続いて、道路・橋について申し上げます。大きな道路としては、令和元年、基地を横断する東西連絡道路、武蔵藤沢駅から三ケ島の林地区を通って宮寺へ抜ける新設道路の一部、そして新狭山から東所沢を通って清瀬へ抜ける東京狭山線がそれぞれ完成し、所沢駅西口から東住吉交差点までの歩道整備も大体完了して、昨年には下安松の清流かわせみ橋、旧島忠の横から北中・岩岡町を抜ける北野下富線3工区、新座の大和田と坂之下を繋げる大和田坂之下橋が、昨年完成の日の目を見たところです。
現在も北野下富線の1工区470mと4工区358m、それに松葉道北岩岡線のヨークマートから北野下富線と交差する部分、また、橋としては新たな清柳橋と県道までの市道整備を進めているところであります。北野下富線と松葉道北岩岡線は令和5年度にはつながり、西武新宿線をまたぐオーバーパスの4工区の立体交差にかかっていきます。また、清柳橋は令和7年度に開通の予定です。もちろん、林・糀谷の新設道路も順次整備を進めていきます。また、これは小さい道路のことなのですが、雨で雨水がはけない場所が出てきています。そういう地区を重点的に毎年210か所、令和6年度まで浸透桝などの設置をしてまいります。
また、下水道については、第4期市街化調整区域下水道整備事業の残り3年として約27.5ha分の整備を予定しております。
最後に、土地利用転換です。市では暫定逆線引きだったところを決着し、4か所の住む場づくり、緑と調和し脱炭素に貢献するマチづくりを願うものですが、4か所の住む場づくりを、また、現在の土地利用を産業系に転換していく3か所の働く場づくりを進めています。働く場づくりとしては、新年度、三ケ島工業団地の拡張については組合設立認可に向け詰めの協議を、柳瀬の所沢インターチェンジ周辺地区は地権者組織結成に向けた支援を、松郷工業団地周辺地区は周辺土地利用の変化を見据えつつ情報収集を行ってまいります。また、住む場づくりとしては、北秋津・上安松地区や若松町地区は事業に対する支援補助を、下安松東地区や上安松・下安松西地区は事業計画づくりに対する支援補助を行ってまいります。
なお、昨年5月ところざわサクラタウンの北側へ市の観光資源・特産品の魅力発信基地となる所沢市観光情報・物産館YOT-TOKOをオープンしたところでもあります。


最後に「人を中心にしたマチづくり」であります。
これは人間中心という意味ではなく、人間の本来持っている人間力を頼りにして、ルールやシステムで対応するより、人々の賢い知恵や支え合いで解決し、コミュニティを大切に、社会みんなのものといえる空間や場や機能を大切に育み、車がなくても歩いて過ごせるマチ、自然と調和した営みを目指すもので、「マチごとエコタウン」の考え方と同じように、市全体の施策を覆う考え方であると思っています。
まず、パブリック空間を活用した、歩くことでつながっていく街なかづくりに取り組んでまいります。それをまずは中心市街地で具体化してまいります。歩きたくなるマチであるためには、安心して歩ける人優先の道があり、かつ、木陰があったりベンチがあったりしたいものです。引き続き三ケ島地区の砂川堀沿いの散策路を伸ばしていくととともに、街路樹を市の風格を上げる存在として重視し、みどりの木陰がきちんとできるよう枝の切り方をやさしくし、北野のさくら通りを歩きやすく整えたり、山口まちづくり推進協議会の取り組みをみならって、地域の皆様の協力を仰ぎながらベンチを倍増してまいります。
また、公共交通を充実させて、車がなくても過ごせるまちに変えていきます。ところバスももっと充実させねばなりませんし、それを補う小型のワゴン「ところワゴン」も展開していきます。今年度は三ケ島地区をモデルケースにワゴンを導入し、実証実験しました。新年度は市全体のところバスのルートを見直し、三ケ島地区のところワゴンのルートも見直し、そして、ところワゴンを柳瀬地区・富岡地区へと導入する予定です。ただ、半導体の不足で車の納車が予定より半年ほど遅れるかもしれません。ご理解ください。そして、もっと大きく市全体で今後の公共交通をどうしていくかを決める「所沢市地域公共交通計画」を作るとともに、人口減少と超高齢化が見える中、何が必要で、どこにどう配置すべきかを、これも市全体で考えていく「立地適正化計画」という計画も作ってまいります。
さらにこれは具体的な話になりますが、昭和にできた、いわゆるなになにハイツ、なになにタウン、なになに団地と呼ばれる地域、そこでは住民の高齢化、そして建物の高齢化など課題も出てきているところです。この建物とコミュニティの両方の再生を目指し、個々に検討を進めていきます。まずは椿峰ニュータウンから検討を始めます。
また、シェアサイクルについてももっと活用していきます。約1年前に始めた「シェアサイクル実証実験」、現在、自転車の置かれているステーションは市内に65か所ありますが、これを倍増します。また、公用車に代わって市役所の公務でも活用できるようにしていきます。その他、市が運営する体験農場など、市民が土と触れる機会を増やしていく「農のあるまちづくり」、ふと街を歩けば音楽が聞こえてくる「音楽のあるまちづくり」、魅力ある商店街を応援する各種施策など、「人を中心にしたマチづくり」として総合的に進めてまいります。


以上、新年における本市の動きについて、その一端を申し上げました。
「動け!所沢 紡ごう!絆」ここ数年、本市は大きく変化してまいりました。この動きを止めることなく、2022年も躍進してまいります。そして今年は寅年、「虎視眈々」と絶好の機会を逃さなぬよう、またチャンスをしっかりつかめるよう、運と縁と恩を大事に、アンテナを張って物事を進めてまいります。
そしてやっぱり、東日本大震災とコロナを経験した私たちだからこそ人間万能主義ではなく自然との調和・共生へ、また、成長発展一辺倒ではなく成熟へ、そして分断ではなく連帯、包摂、支え合いへ、進路を変更して確実に歩みだしたいものと思っています。さらに、気候変動待ったなしゆえ時間も迫ってきています。引き続き、自然と共生した中で、支え合い助け合う、人間力を発揮する大きな社会を一緒に作ってまいりましょう。そして、これが君たちのふるさとだよと胸を張って引き継げる「善きふるさと」を子どもたちへ、未来へ伝えてまいりましょう。
結びに、新しき年が皆様にとって、そして御家族の皆様にとって、健康で幸多き年でありますよう心からご祈念申し上げ、また、日ごろの市政へのご協力と本日ご参加いただきましたことに改めて感謝を申し上げ、私の新年のご挨拶とさせていただきます。
長くなりましたが本日は誠にありがとうございました。

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