三ケ島にアート作品「Hill Top Pop-Up」を設置しました

所沢市では、文化芸術を通じて、市への愛着や誇りの醸成と地域活性化を図ることを目的に「アートなトコロザワ推進事業」を実施しています。本作品は、アーティストが地域に滞在しながらアート作品の制作を行う「三ケ島アーティスト・イン・レジデンス実施事業」で制作されました。
所沢を代表するものづくり企業にご協力いただき、工場で撮影した写真も素材に構成されています。
ぜひ、現地でご覧ください。

丘の上にのぼる。景色が少しだけ変わる。
空気が澄み、視界が開け、心なしかすっきりする。
遠くに何かが見える。
緑は相変わらず濃く、強く生い茂っている。
三ヶ島は緑が強い。そして人も強い。どちらも逞しく、したたかに営んでいる。
ここまで、なんとなく歩き、なんとなく後にしてきた道の先に、ひっそりと情景を立ち上げる。
それらは丘の上、南農場を彩る舞台装置となる。
季節を問わず咲く花のように、気づいたらそこにあって、素通りしながら傍で佇んでいる。
最初から少しほころびをたたえ、風や光に遊ばれながら、風景の中にそっと溶け込んでいく。

「現実のすぐ隣にある非現実や、一枚皮をめくったその内側にあるもの」をテーマに、所沢を代表するものづくり企業の工場や、市内各所で撮影した写真を素材に構成しました。地域を支える産業とそれを支える人々の営み、そして人間の活動を含めた大きな意味合いでの自然を、抽象的かつ象徴的に表現しています。

• 制作　林奈緒子・入沢拓
• 制作協力　株式会社アライテント、ウチノ看板株式会社、株式会社ビクセン、株式会社三ヶ島製作所、株式会社MIKAMI
• 企画協力　株式会社KADOKAWA
• 設置主体　所沢市文化芸術振興課
• 問合せ先　04-2998-9211

• 林 奈緒子（画像右）

1983年兵庫県生まれ、手賀沼のほとり在住。東京藝術大学大学院博士後期課程修了。
空間をつくる大工的な営みと、ひと針ごとに身近を埋めるような手芸的な試みを重ね合わせ、かたちにしている。

• 入沢 拓（画像左）

1985年群馬県生まれ、高崎市在住。東京藝術大学大学院美術研究科木工芸専攻修了。
高崎市にて工房を開設。作品制作から家具や什器の制作に至るまで、工芸の技術に根差したものづくりを行っている。

比良の丘南農場（所沢市堀之内236-1（外部サイト））

• 西武バス「小手指駅南口」1番乗り場から「宮寺西」行または「金子駅入口」行に乗車し、「堀之内」、または「台」バス停で下車。
• 「堀之内」バス停から徒歩約15分。または「台」バス停から徒歩約10分。

本展では、「Hill Top Pop-Up」の紹介や作品風景を写真で紹介します。ぜひご覧ください。

所沢市役所1階　市民ホール

2026年1月5日(月曜)12時から1月7日(水曜)16時まで