木造毘沙門天立像

更新日:2015年2月18日

 本像は寄木造で、像高は49センチメートルあります。武神の形をとり、右手にげき、左手に宝塔を持ち、邪鬼を踏まえる通例の毘沙門天です。
 彩色を後補する以外は比較的保存もよく、やや肥満気味の身体に分厚い衣と皮甲をまとう姿は、これといって破綻のない堅実な仕上がりを示します。あまり鋭くない刀法と類型化の目立つ表現様式から、製作年代はそれほど遡らず、江戸時代中期頃の造像と推測されます。
 なお、頭部には「仏舎利三粒」と墨書した紙に包まれ、直径3ミリメートルほどの仏舎利が納められていました。
【指定年月日】昭和57年4月16日

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