木造不動明王立像及び両脇侍像

更新日:2019年3月7日

 本像は、三尊とも寄木造で後世に彩色が施されており、中尊は像高121センチメートル、左脇侍は像高81.2センチメートル、右脇侍は像高81センチメートルあります。不動明王を中尊にして、左脇侍に矜羯羅こんがら童子、右脇侍に制た迦せいたか童子を配した通例の不動三尊です。
 現在は勝光寺本堂の脇檀に安置されていますが、かつて同寺境内にあった不動堂の本尊として伝来しました。像の墨書銘や同寺所蔵の過去帳などから、本像は天文17年(1548年)に相模国大山在住の若狭法眼賀竹という仏師が造り、天正7年(1579年)に最初の彩色修理が施され、天明年間(1781年~1789年)と寛政4年(1792年)の2度にわたって、三尊や台座などの彩色修理が行われたことがわかります。
 作者の若狭法眼賀竹について詳しい経歴は不明ですが、名前のあり方や運慶風の力強い造形をみせる像の作風から、鎌倉仏師の流れをくむ人物と推測されます。
※「制た迦せいたか童子」の「た」は表示できませんが、「托」の「てへん」を「くちへん」に変えた文字です。

【指定年月日】昭和57年4月16日
注釈:こちらの文化財所在地については、都合により記載しておりません。
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