弥陀一尊種子板石塔婆

更新日:2019年3月7日

 注釈:こちらの文化財所在地については、都合により記載しておりません。
ご理解・ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
この板石塔婆(板碑)は、鎌倉時代中期に武蔵七党の丹治泰家が、亡母比丘尼妙証の追善供養のために造立したものです。梵字で表した主尊の阿弥陀如来が蓮台にのり、その下には浄土教の根本である無量寿経及び観無量寿経の、また「建長八年二月二十三日」の紀年銘、「丹治泰家敬白」と造立者名が刻まれています。
 建長8年(1256年)の在銘は、所沢市内で確認できる板石塔婆の中では最古のものです。また、高さ155センチメートル、幅58センチメートル、厚さ9センチメートルあり、市内では最大です。日本最古の在銘板石塔婆は、埼玉県熊谷市(旧大里郡江南町)の嘉禄3年(1227年)銘をもつ弥陀三尊来迎像板石塔婆(埼玉県指定文化財「嘉禄三年銘板石塔婆」)ですので、それからわずか29年後の造立であり、初期の板石塔婆として貴重なものです。
 丹治泰家在銘の板石塔婆は、このほかに入間市や飯能市、秩父市などにも現存しており、丹党加治氏の勢力圏を考察する上で貴重な資料となります。
【指定年月日】昭和49年5月1日
注釈:こちらの文化財所在地については、都合により記載しておりません。
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