七夕(たなばた)

更新日:2022年5月20日

七夕のイメージイラスト

 7月7日は七夕(たなばた)といって、ねがいごとなどを書いたたんざくをたけにつるし、にわなどにかざります。竹は前日ぜんじつの6日にとってきて、サトイモのにたまったつゆ(水曜)ですみをすり、たんざくを書きました。7日には、ゆでまんじゅうやうどんをつくって、七夕かざりにおそなえします。むかしは七夕がおわると、七夕かざりやそなえものは、川にながすならわしでした。
 また、七夕には中国ちゅうごくで生れたものがたりがあります。
 かみさまのいかりにふれてきはなされ、天の川(あまのがわ)をはさんではなればなれの「しょくじょ」と「けんぎゅう」は、1年に1度、7月7日の夜にだけあうことができるというおはなしです。日本にほんでは、「しょくじょ」のことを「おりひめ」、「けんぎゅう」のことを「ひこぼし」とよんでいます。おりひめは、はたおり(ぬのること)がじょうすだったので、七夕では、はたおりなどの手しごとや、字などがうまくなることをいのる行事ぎょうじになりました。

「おりひめ」と「ひこぼし」をみよう!

 なつ夜空よぞらあかるい星をつないでいくと、「夏の大三角(なつのだいさんかく)」というおおきな三角形さんかっけいがみられます。この三角形をつくる星のひとつ「こと座のベガ」は「おりひめ」、「わし座のアルタイル」が「ひこぼし」です。夜空のくらい場所ばしょでは、2つの星の間に天の川がよこたわっているようすをみることができます。
 いまのこよみでの7月7日は、梅雨つゆのさなかで星をみることができない日がおおくなります。国立天文台こくりつてんもんだいでは、むかしのこよみ(太陰太陽暦たいいんたいようれき)の7月7日に近い日を、「伝統的七夕(でんとうてきたなばた)」の日として、おしらせしています。2030年までの「伝統的七夕の日」は、次のとおりです。

・2022年8月4日
・2023年8月22日
・2024年8月10日
・2025年8月29日
・2026年8月19日
・2027年8月8日
・2028年8月26日
・2029年8月16日
・2030年8月5日
 この日は、梅雨がおわったあとでれる日もおおく、夜中よなかになる前に月がしずむので、天の川がよくみえる日です。暗い夜空にひかる星と天の川を楽しめるように、みなさんのおうちでも明かりをけして、星空ほしぞらをながめてみませんか?

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