ミヤコタナゴの成長記録

更新日:2022年8月24日

所沢市では国の天然記念物「ミヤコタナゴ」の保護と繁殖に取り組んでいます。「ミヤコタナゴの成長記録」では、年間の取り組みと成長の様子をとおしてミヤコタナゴの魅力をお伝えしていきます。

夏のミヤコタナゴ

今回は令和4年7月に市内の各小学校から里帰りしたミヤコタナゴの様子と、成魚の見分け方をご紹介します。

里帰りした稚魚の様子

所沢市ではその年生まれた稚魚を1歳になるまで市内の各小学校で育ててもらっており、毎年夏休みの時期は埋蔵文化財調査センターへ里帰りをします。令和4年7月にはオス158匹メス165匹を引き上げました。今年は1匹も元気がない稚魚はおらず、みんな元気に泳いでいます。

成魚の見分け方

ひれに色がついているのがオスで、所沢では「ナナイロ」や「アカンチョ」と呼ばれていました。

ひれが透明なのがメスで、所沢では「シランチョ」と呼ばれていました。

春のミヤコタナゴ

今回は令和4年4月から5月に行った人工授精の様子と、孵化したての稚魚の6月現在の様子をご紹介します。

人工授精の様子

所沢市ではその年生まれた稚魚を1歳になるまで市内の各小学校で育ててもらい、翌年以降、2歳と3歳の春に採卵しています。所沢市で行っている人工授精では、搾出法で採卵し、湿導法によって受精させています。令和4年は4月から5月にかけておよそ1300個採卵しました。例年では、このうち9割の卵が孵化し、8割ほどが親になるまで育ちます。

受精卵はすぐにインキュベーター(低温恒温機)に収容し、2週間程度温度を一定に保ちます。

本来、ミヤコタナゴは外敵に食べられるのを防ぐため、生きている二枚貝に産卵をします。しかし、河川の水質の変化により二枚貝の数が減少しています。所沢市では、二枚貝の代わりにインキュベーター(低温恒温機)に受精卵を入れて繁殖を行っています。インキュベーターはミヤコタナゴの受精卵と稚魚のゆりかごです。

令和4年5月25日に人工授精を行った稚魚の成長記録

水温25度で2日後の朝には孵化しています。

2日後に孵化したタナゴの赤ちゃんは2週間は、卵の栄養だけで成長します。

6月10日から餌付けを始めて、元気にえさを食べています。
所沢市では初期飼料に生物飼料のアルテミア・フランシスカーナ(乾燥卵をぬるま湯で戻して孵化させると泳ぎだすエビの親戚のような生き物)を与えて育てています。

令和4年6月24日現在の稚魚の様子

6月24日、エサをお腹いっぱい食べてすくすく育っています。

ミヤコタナゴを見られる場所

ミヤコタナゴは埋蔵文化財調査センターで見ることができます。また、市役所本庁舎や中央公民館、市内全小学校と上山口中学校でも飼育しています。
水槽の中をスイスイ泳ぐミヤコタナゴをぜひご覧ください。


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所沢市 教育委員会教育総務部 文化財保護課 ふるさと研究グループ
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