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河川生物調査結果

更新日:2019年5月30日

 川には、様々な生き物がすんでおり、これらの生き物は過去から現在までの長期的な水質の状況を反映しているため、川にすんでいる生き物の種類を調査することで、川の自然の豊かさや水質の状況を知ることができます。
 そこで、市内の河川に生息する底生生物や魚類の種類や生息状況を把握し、その結果を基に調査河川の水質評価を行い、今後の水質測定計画の作成や政策に反映させていくことを目的として、河川生物調査を行いました。

平成29年度河川生物調査結果概要

 平成29年8月23日に柳瀬川の大鐘橋から高橋の間(住所:所沢市上山口)で、底生生物及び魚類調査を行いました。
 底生生物調査では、コガタシマトビケラ類やカワニナ等が多く採取され、判定は「ややきれいな水(水質階級2)」にあたる結果でありました。全体としては、37種の底生生物が採取されました。
 また、水質階級1にあたるカワゲラ類や、正式な指標ではありませんが、水質階級1と2の中間にあたる指標生物であるニンギョウトビケラ類等も採取されました。さらに、重要種としてヤマトクロスジヘビトンボとカワコザラガイが採取されました。
 魚類調査ではヤリタナゴやミナミメダカなど6種の魚類が確認され、重要種としてヤリタナゴとミナミメダカが確認されました。また、今回の調査で確認された魚類は、近隣市の河川で確認されている種類もありましたが、ヤリタナゴとミナミメダカは環境省のレッドリストと埼玉県のレッドリストで指定されている重要種であり、とても珍しく、今回の調査地点は重要な種の生息に適した環境が残されていると考えられます。

調査地点

 調査地点は、大鐘橋から高橋の間において、下記の大鐘橋(地点A)、大鐘橋と高橋の間(地点B)、高橋(地点C)の計3地点で調査を行いました。
 詳しい調査地点図については、下記のPDFをご参照ください。

調査内容・調査方法

底生生物調査

 底生生物調査については、「川の生きものを調べよう 水生生物による水質判定(環境省水・大気環境局、国土交通省水管理・国土保全局編)」※注釈1)に記載する水質階級の判定に準じた方法で調査を行いました。指標生物については、表1に記載した指標生物を用いました。
 調査地点は、概ね水深30センチメートル程度で、かつ、底生生物調査に適すると思われる場所を選定しました。
 今回の調査結果については表2に示すとおり、「ややきれいな水(水質階級2)」にあたる結果となりました。
 重要種としては、ヤマトクロスジヘビトンボとカワコザラガイが採取されました。

表1 指標生物一覧表
水質 指標生物
きれいな水 水質階級1 ナミウズムシ ナガレトビケラ類
サワガニ ヤマトビケラ類
ヒラタカゲロウ類 ブユ類
カワゲラ類 アミカ類
ヘビトンボ ヨコエビ類
きれいな水

ややきれいな水
水質階級1―2 ※注釈2) ヒゲナガカワトビケラ類 タニガワカゲロウ類
ニンギョウトビケラ類 チラカゲロウ
ややきれいな水 水質階級2 カワニナ類 オオシマトビケラ
コオニヤンマ ヒラタドロムシ類
コガタシマトビケラ類 ゲンジボタル
きたない水 水質階級3 タニシ類 ミズムシ
シマイシビル ミズカマキリ
とてもきたない水 水質階級4 サカマキガイ ユスリカ類
エラミミズ チョウバエ類
アメリカザリガニ  

※注釈2)きれいな水-ややきれいな水(水質階級1―2)は、正式に指標種とされていないため参考扱いとする。

表2 水生生物による水質判定結果
水質 指標生物 見つかった指標生物の欄に〇印、数の多かった上位2種類(最大3種類)に●印をつける。
きれいな水 水質階級1 1 ナミウズムシ        
2 サワガニ        
3 ヒラタカゲロウ類        
4 カワゲラ類      
5 ヘビトンボ        
6 ナガレトビケラ類        
7 ヤマトビケラ類        
8 ブユ類      
9 アミカ類        
10 ヨコエビ類        
ややきれいな水 水質階級2 1 カワニナ類      
2 コオニヤンマ        
3 コガタシマトビケラ類      
4 オオシマトビケラ        
5 ヒラタドロムシ類        
6 ゲンジボタル        
きたない水 水質階級3 1 タニシ類        
2 シマイシビル      
3 ミズムシ      
4 ミズカマキリ        
とてもきたない水 水質階級4 1 サカマキガイ      
2 エラミミズ        
3 アメリカザリガニ      
4 ユスリカ類        
5 チョウバエ類        
水質階級の判定 水質階級 1 2 3 4
1. ○印と●印の個数 2 2 2 2
2. ●印の個数 0 1 1 0
3. 合計(1.欄+2.欄) 2 3 3 2
その地点の水質階級 2

魚類調査

 調査地点については、魚類調査に適する地点を選定しました。
 調査方法については、調査地点周辺でたも網を用いて魚類の採取を行い、その場で同定できるものは同定及び個体数の記録を行い、全種の写真撮影を行いました。その場で同定できなかった魚類については、持ち帰り同定を行いました。
 今回の調査では、重要種としてヤリタナゴとミナミメダカが確認されました。

参考評価方法

平均スコア法

平均スコア法とは、1976年にイギリスの環境省で開発された底生生物によって河川の水質評価を行う手法の一つです。日本ではこの平均スコア法を基にして、平成28年度に環境省が、日本の生物相の特徴に合わせて対象とする科やスコアを改訂した「日本版平均スコア法」を策定しました。この平均スコア法は、生物を科レベルで同定し、出現した科に与えられたスコアを加算した総スコアを算出し、それを出現した科数で割った平均スコアで評価します。平均スコアの値は、表3に示した科ごとに1から10の値をとり、値が大きいほどその河川の水質がよいことを示します。
 本調査では、水質評価の一つとして、この「日本版平均スコア法」を用いて、水質評価を行いました。
 今回の調査では、表4に示す底生生物が採取され、表5より結果は出現科数22、総スコア130、平均スコアが5.9となりました。表6に示す平均スコア階級と比較すると、平均スコア法による評価結果は「やや良好」となります。

表4 平均スコア法における底生生物の出現状況
分類群名 スコア 出現
状況
分類群名 スコア 出現
状況
カゲロウ目 ヒラタカゲロウ科 9 ハエ目 ガガンボ科 8
コカゲロウ科 6 ブユ科 7
モンカゲロウ科 8 ユスリカ科
(その他:腹鰓なし)
6
カワゲラ目 オナシカワゲラ科 6 ヌカカ科 7
アミメカゲロウ目 ヘビトンボ科 9 ニナ目 カワニナ科 8
トビケラ目 クダトビケラ科 8 モノアラガイ目 サカマキガイ科 1
シマトビケラ科 7 カワコザラガイ科 2
ヒメトビケラ科 4 ハマグリ目 シジミガイ科 3
エグリトビケラ科 8 ミミズ鋼 ミミズ鋼(その他) 4
ニンギョウトビケラ科 7 ヒル鋼 ヒル鋼 2
コウチュウ目 ヒメドロムシ科 8 ワラジムシ目 ミズムシ科 2
表5 平均スコア法による集計結果
平均スコア法による集計
集 計 結 果 出現科数 22
総スコア (TS) 130
平均スコア (ASPT) 5.9
表6 平均スコア階級
平均スコアの範囲 河川水質の良好性
7.5以上 とても良好
6.0以上 7.5未満 良好
5.0以上 6.0未満 やや良好
5.0未満 良好とはいえない

今回採取された生物の一覧

今回の底生生物調査では、37種の底生生物が採取されました。また、魚類調査では6種の魚類が確認されました。
詳細については、下記のPDFをご参照ください。

調査結果の詳細

考察

 今回調査を行った大鐘橋では、約35年前にも生物調査が行われており、そのときの結果は、「きれいな水(水質階級1)」にあたる結果でした。また、採取された生物の種類については昔より、現在の方が多い結果となっています。今回の調査結果が「ややきれいな水(水質階級2)」にあたる結果であったことから、昔の河川の方が良好な水質であったように見えます。しかし、生物調査の結果だけでは、昔より現在の方が水質が悪化していると判断するには資料が足りないため、BOD(75%値)※注釈3)やDO※注釈4)等の化学的な水質調査の経年変化についても調べました。
 当市では高橋において、昭和58年度から現在にかけて毎月水質測定を行っています。図3に高橋におけるBOD(75%値)の状況を示します。図3より、約35年前より現在の方がBOD(75%値)が低く、良好な水質であることがわかります。また、図3より昭和62年度から平成13年度ごろにかけてBOD(75%値)が増加している傾向が読み取れます。その後、平成13年度をピークにBOD(75%値)は減少しています。
 昭和58年度から平成13年度ごろにかけてみられる大きな水質悪化の原因の一つが生活排水です。約35年前の大鐘橋と高橋の地域は、河川周辺に畑や山林が多く広がっていましたが、昭和62年度ごろから、住宅が段々と増加することによって、住宅から発生する多量の生活排水が河川に流入していったことが水質悪化の原因であると考えられます。
 これに対して、平成13年度ごろから水質が改善され始めた理由としては、浄化技術の進歩や時代の変化に伴う環境保全への意識向上等といったことがあげられます。さらに平成20年度以降は、河川周辺の下水道整備が進んだことで、河川の水質が大きく改善されてきたと考えられます。
 BOD75%の値から判断すると、ここ数年で河川の水質は大きく改善されてきており、図3からもわかるように現在は昭和58年度ごろよりもむしろきれいになっております。
 また、今回の河川生物調査で採取された生物の生息状況からみると、きれいな水に生息する生物が多種多量に生息しているとはまだ言えないのが現状だと思われます。しかし、採取された生物の中には、きれいな水に生息する生物も確認されたため、今後引き続きさらに河川の美化活動等に努め、豊かな自然を保護していくことで、きれいな水にすむ生物も徐々に戻り増えていくのではないかと考えます。


図3 高橋におけるBOD75%値の経年変化

※注釈3) DO(溶存酸素量)とは水に溶解している酸素の量のことです。水中の酸素量は水生生物が生息していくのに必要なものであり、一般的に数値が大きいほど良好な環境であるといわれております。
※注釈4) BOD(生物学的酸素要求量)とは、河川の汚れている程度を示す代表的な指標の1つで、水中の有機物質が微生物の働きによって分解されるときに消費される酸素の量を示しています。一般的にこの値が大きいほど川が汚れているといわれております。また、BOD(75%値)とは、1年間で得られた12か月分のBOD測定値を低い方から高い方に並べたときに、低い方から数えて75%目にあたる測定値のことであり、この値で環境基準の適合状況を評価します。例えば、一年間で毎月1回BODを測定する場合は、12×0.75=9となり、低い方から9番目の測定値がBOD(75%値)となります。参考までに、柳瀬川のBOD(75%値)の環境基準はC類系で5.0 mg/L以下とされており、近年は環境基準を満たしています。

年度別データ

平成29年度

全文

項目別

平成28年度

全文

項目別

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所沢市 環境クリーン部 環境対策課
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電話:04-2998-9230
FAX:04-2998-9195

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