子どもの事故防止

更新日:2023年2月3日

マグネットボール、キューブによる子どもの誤飲事故への注意喚起

マグネットボール、キューブ 誤飲すると非常に危険!小さな子に触らせない!
最近、小さなお子さんがネオジム磁石製のマグネットボールやキューブを誤飲する事故が多く発生しています。
マグネットボール、キューブは磁力が非常に強く、2個以上飲みこむと磁石同士が腸管を挟み込んだ状態で動かなくなってしまい、自然に排泄されなくなることがあります。気が付かずに時間がたつと腸管に穴があき、開腹手術や大がかりな処置が必要となります。
最初は腹痛や嘔吐、発熱などの軽い症状がみられ、病状が進むとグッタリしてきて生死に関わる状態になります。海外では複数の死亡事故も起きています。
少しでも誤飲が疑われる場合には、すぐに医療機関を受診してください。

「磁石」や「吸水樹脂ボール」の誤飲事故に注意!

吸水樹脂ボールは水に接触することにより、自重の100~1000倍の水を吸水することができ、一度吸水すると離水しにくい特徴があります。

高吸水性樹脂を利用した商品には、紙おむつや生理用品などの衛生用品、有効成分が含まれた消臭剤や虫除け用品、栄養成分が含まれた園芸用品などがあります。

市販の吸水樹脂ボールはカラフルでこどもの注意を惹きやすく、グミやキャンディ等のお菓子と間違えて誤嚥する可能性があるため、こどもの手の届かない場所で使用するなどの注意が必要です。

木製ベビーベッドに関する注意喚起

木製ベビーベッドの収納扉が不意に開き、乳児が窒息する重大事故が発生しています。
下部に扉付きの収納部分があり、床板の高さを調整できる木製ベビーベッドの使用中、収納部分の扉が不意に開いたために、乳児の頭部が敷具と収納部分の上枠の隙間に挟まって窒息し、死亡あるいは重体に陥ったという重大事故等が発生しています。
この事故は、安全基準に適合したマーク(PSC、JIS又はSG)が貼付された製品でも、収納部分の扉のロックを完全に掛けなければ発生する可能性があります。

事故防止のポイント

  1. 扉を開け閉めする都度、扉を手で引っ張るなどして、収納部分の扉のロックが掛かっていることを必ず確認してください。扉が開かないように、収納部分の上枠と扉をひもで縛るなど、簡単に開かない工夫も有効です。
  2. 扉のロックを掛けることを習慣にしましょう。子供の月齢が低く、床板を高くしているため収納部分の上枠より敷具が上にある場合でも、子供が成長していくに連れて床板を下げて使用することもあるので、ロックを掛けることを習慣にすることが大切です。
  3. 収納部分の扉のロックが壊れていたら、直ちにベビーベッドの使用を中止してください。

はちみつ(蜂蜜)を原因とする乳児ボツリヌス症

乳児がはちみつを食べると乳児ボツリヌス症を発症することがあります。
1歳未満の乳児に蜂蜜を与えないようにしましょう。
100℃程度では、長い時間加熱しても殺菌できません。

乳児ボツリヌス症の症状

便秘、吸乳力の低下、泣き声が弱くなる、全身の筋力低下などが認められる。
重症化すると、呼吸困難、呼吸停止がおこる。

乳幼児期の栄養について

母親学級や離乳食のおはなしサロンなどの教室を開催しています。
妊娠期から乳幼児期における各種教室
また、保健センターの栄養士が、お電話でもご相談をお受けしています。
お気軽に、ご参加・ご相談ください。

自転車に乗せた子どもの足が車輪に巻き込まれる事故

自転車の後ろの幼児座席あるいは直接荷台に座っていた同乗者の足が後車輪に巻き込まれてけがをする、いわゆる「スポーク外傷」が発生しています。
スポーク外傷とは
回転中の車輪のスポーク(車輪の中心部から車輪の枠に放射状に延びている針金状の部品)に足が巻き込まれて受傷することです。
自転車の後ろの幼児座席、あるいは直接荷台に乗っている人の足が後車輪に巻き込まれることで発生します。

発生防止のポイント

  • 6歳未満の子どもを自転車に同乗させる場合には、必ず幼児座席を使用しましょう

 ドレスガードも足の巻き込み防止に有効と考えられます。
 自転車の荷台に幼児座席を取り付ける際には、取扱説明書等をきちんと確認してください。
 幼児用座席を使用しないで荷台に6歳未満の子どもを乗車させることは、道路交通規則の違反行為です。

  • 6歳以上の子どもを自転車に同乗させると、足を巻き込む危険性が高くなるため、絶対にやめましょう

 幼児座席を利用しても、体格が合わなくなると、十分な巻き込み防止ができないと考えられます。
 道路交通規則で、6歳以上の子どもを幼児座席に乗車させることは違反行為です。

幼児用座席付自転車の事故

幼児用座席付自転車は、子どもとの外出に便利な交通手段です。
しかし、幼児用座席付自転車は通常の自転車よりも重い上に、更に子どもを1人又は2人乗せるため、走行中や停車中にバランスを崩して転倒や転落するなどして、けがをする事故が起きています。
転倒などの事故を防止し、子どもの安全を確保するために、以下のポイントに気を付けましょう。

  • 子どもに必ず自転車用のヘルメットをかぶせ、シートベルトを着用
  • 道路交通法などの交通ルールを守り、バランスを崩さないように慎重に走行
  • 子どもを乗せたまま自転車を離れたり、目を離したりしない。
  • 自転車の整備点検を定期的に行い、安全基準を満たした自転車(BAA マーク)を選ぶ

こどもを抱っこして自転車に乗ることは危険です。

小さいおもちゃの誤嚥・窒息事故

子どもは、口の中に入れたおもちゃがのどに入りやすく、誤嚥や窒息を起こす場合もあります。
「何でも口に入れる」という行動特性がありますので、以下のポイントに気を付けましょう。

  • 小さいおもちゃや、おもちゃの部品などを口に入れないように注意を徹底
  • 小さいおもちゃなどは子どもの手の届かない所に保管
  • おもちゃの購入時や利用時には、商品の対象年齢に十分に注意
  • 年上の子どもが使うおもちゃは、年下の子どもの手の届かないところに置く
  • 離乳食・ミルクを与える前には、おもちゃなどの異物が口腔内にないことを確認
  • 万が一、のどに詰まったときのために対処方法を覚えておく

カプセル入りスポンジ玩具が幼児の体内に入る事故が発生!

入浴中に「カプセル入りスポンジ玩具」で遊んでいたところ、玩具が幼児(4歳児)の体内に入るという事故が発生しました。原因不明の不調が数か月間続き、原因特定後、全身麻酔により玩具が摘出されました。
※「カプセル入りスポンジ玩具」とは、お湯などにつけるとゼラチンが溶けて、動物などの形をしたスポンジが出てくる玩具です。
小さなおもちゃは、口からだけでなく、鼻や耳、膣や肛門などからも体内に入る可能性があります。必ず大人の目の届くところで、遊ぶようにしましょう。

豆やナッツ類は、3歳頃までは食べさせないようにしましょう!

3歳未満の幼児は、奥歯が生えそろわず、かみ砕く力や飲み込む力が十分ではなく、気道も狭いため、豆やナッツ類を食べると、気道に入って気管支炎や肺炎を起こしたり、窒息したりするおそれがあります。

誤嚥事故防止のため、主に以下のことに注意しましょう。

  • 豆やナッツ類は、小さく砕いても、3歳頃までは、食べさせないでください。
  • 少し大きい子どもの場合も、誤嚥をしないように、食べることに集中させ、落ち着いてゆっくりとかみ砕いて食べさせるようにしてください。

異物(豆やナッツ類)が喉に詰まってしまったら
応急処置の際、子どもの口の中に指を入れて異物をかき出そうとしないでください。指の動きにより口腔内が傷ついたり、異物を押し込んで症状を悪化させたりする可能性があります。また、応急処置後は速やかに医療機関を受診しましょう。

年齢別の応急処置方法や事故事例などの詳細

乳幼児のたばこの誤飲

乳幼児のたばこの誤飲に注意しましょう!
加熱式たばこは紙巻たばこより誤飲しそうになった割合が高く、より注意が必要です。
子どもが誤ってたばこを食べたり、ニコチンが溶け出した液体を飲んだりすると中毒を起こす危険性があります。子どもがたばこや吸い殻を誤飲することがないよう、周囲の大人が注意することが必要です。

  • 家では禁煙を心掛け、子どもの目の前でたばこを吸わないようにしましょう。
  • 子どもの手の届く場所にたばこや灰皿などを置かないようにしましょう。
  • 飲料の缶やペットボトルを灰皿代わりに使用することはやめましょう。

※たばこが浸っていた液体を飲んだ場合、普段と違う様子がある場合は、何も飲ませず、直ちに医療機関を受診しましょう。

医薬品誤飲事故

医薬品を誤飲すると、重篤な健康被害を生じる可能性もあります。
ご家庭で医薬品を保管する際の注意点や、誤飲事故が発生した際の対処についてお知らせします。

保管する際のポイント

  • 子どもの手の届かない、見えない所に保管

 鍵のかかる場所に置く、取り出しにくい容器に入れるなど、複数の対策をしましょう。

  • 服用後はそのまま放置せず、元の安全な場所に

 さらに、医薬品を出し入れする行為や医薬品を飲む行為を子どもに見せないようにしましょう。

  • 特にリスクの高い医薬品については、細心の注意を

誤飲事故が発生した際の対処

お子さまの状態や薬の名称、飲んだ量を確認、直ちに専門の相談機関に連絡。必要に応じて医療機関を受診しましょう。

相談機関

小児救急電話相談(#8000)
子どもの急病(発熱、下痢、嘔吐など)時の家庭での対処方法や受診の必要性について、小児科経験のある看護師が相談に応じます。また、必要に応じて医師の助言を受け対応します。
公益財団法人日本中毒情報センター中毒110番
医薬品、化学物質(たばこ、家庭用品など)、動植物の毒などによる中毒事故への対処について、薬剤師等のアドバイスを受けることができます。
【連絡先】(通話料は相談者負担)
大阪 電話:072‐727‐2499(24時間対応)
つくば 電話:029‐852‐9999(午前9時から午後9時)

子どもの歯磨き中の喉突き事故に注意

歯磨きは大切な毎日の習慣である一方で、歯ブラシをくわえたまま転倒し、喉をつくなどの事故情報が、医療機関から寄せられています。歯ブラシによる喉突き事故などを防止するため、特に事故が多い1歳から3歳頃の子どもが自分で歯磨きをするときには、注意しましょう。

  • 保護者がそばで見守り、床に座らせて歯磨きをさせましょう。子どもが歯ブラシを口に入れたり、手に持ったりしたまま歩き回ると、転倒してけがをする危険があります。
  • 子ども用歯ブラシは、喉突き防止対策を施したものを選び、保護者が仕上げ磨きをする歯ブラシと使い分けをしましょう。

窓やベランダからの子どもの転落事故

転落事故は特に1歳から3歳の子どもに注意が必要で、春から夏に多く見られます。高所からの転落は、生命に危険を及ぼす可能性が高く、十分な注意が必要です。
事故防止のため、主に以下のことに注意しましょう。

  1. 子どもの行動や居場所を把握するなど、見守りを行いましょう。
  2. 子どもの発達に応じ、日頃から転落を未然に防止する環境を整えましょう。
  3. 窓やベランダの手すり、網戸等に劣化がないかを定期的に点検しましょう。

事故事例などの詳細

「水の事故」に気を付けましょう

春から夏にかけては、子どもたちが水辺で過ごす機会も増えます。それに伴い、海、川、湖沼池、プール等での溺水(溺れ)等の事故は、夏期に多く発生しています。

「水の事故」の防止のために、主に以下のことに注意しましょう。

  • 天候の変化に注意し、事前に海や川などの危険な場所の状況を確認
  • 危険な場所がないか確認し、危険な場所に子どもを行かせないようする
  • 釣りをする時やボートに乗る時、川で遊ぶ時などはライフジャケットを正しく着用
  • 海などの水中で流されてしまった場合は、「浮いて待て!」を実行

子どもは静かに溺れていくと言われています。周囲の人はこういった知識を持って一刻も早く事故に気付くようにしましょう。

子どもの事故防止ハンドブック

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所沢市 健康推進部 保健センター健康づくり支援課
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