旧田中家穀倉

更新日:2019年10月16日

 旧田中家穀倉こくぐらは、約200年以上前の建造と推定されており、もと中富の田中家所有でしたが、平成12年に所沢市へ寄贈され、中富小学校の校庭に移築したものです。
 穀倉こくぐらは、穀物を貯蔵するために建てられた納屋式小屋で、昭和初期までは市内各所に見られました。田中家のものは、年代も古く、頑丈な構造で市内でも群を抜いており、江戸時代の穀物の貯蔵所として貴重な建造物です。
 間口は約5メートル、奥行約3.3メートル、正面に引き戸の出入口を設けています。土台や柱や桁などは、すべて「ほぞ」や「ほぞ穴」で結ばれており、外部は羽目板壁です。内部は、取り外しもできる杉板で仕切られた櫃型ひつがたが作られ、異なる種類の作物を同時に収納できます。また、仕切板を上部から抜き差しできるよう柱には溝がほってあり、貯蔵する穀物の量に応じて仕切板の枚数が加減でき、貯蔵しない時には仕切板をはずし、納屋として使用できるようになっています。
【指定年月日】昭和44年6月27日
【所在地】所沢市中富1004番地の1(中富小学校)

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