知ってください『自殺』のこと

更新日:2023年9月12日

平成23年以降、全国の自殺者数は減少傾向にあります

日本の年間の自殺者数は、平成10年から14年連続して3万人を超える厳しい状況が続いていましたが、平成23年以降は減少傾向に転じ、平成26年は25,427人となっています。
しかしながら自殺者数は減少しているものの、依然として高水準が続いています。
今後も「誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現」を目指し、より一層の自殺対策を講じていく必要があります。

多くの自殺は、様々な悩みにより心理的に追い込まれた末の死です

自殺の要因としては、長時間労働、失業、生活苦の他に、介護や育児、身体の病気、仕事、借金、親しい人の死などがあります。
これらの要因が心の悩みとして複数重なり連鎖しているのです。
心の悩みを引き起こす様々な要因に対する適切な支援と、うつ病などの精神疾患に対する適切な治療により、多くの自殺は防ぐことができます。

自殺について、あなたはどう思いますか?

自殺について広く信じられていることには、事実とは違うものが多くあります。

『死にたい』という人は本当に自殺をしない。

自殺した人の8割から9割は、自殺するという意思を、はっきりとした言葉や何らかのサインを出して周囲に伝えています。周囲の「気づき」と適切な対応によって多くの自殺は防ぐことができます。

自殺の危険が高い人は死ぬ覚悟ができている。

本当に死ぬつもりなら、確実な方法をとるはずだというもの。しかし、自殺の前にまったく平静な人はいません。「死にたい」と「生きたい」「助けて欲しい」という気持ちの中で揺れ動いています。

自殺について話をすることは危険

自殺を話題にすることで自殺の危険を高めることはありません。相手との信頼関係があり、つらい思いを真剣に受け止められるならば、自殺について率直に語り合う方が自殺の危険を減らします。

未遂に終わった人は死ぬつもりではない

自殺未遂に及んだ人は、その後も同じ行動を繰り返しやすく、自殺によって命を落としてしまう危険性が一般よりも高いと言われます。「死にたい」と「助けて欲しい」という気持ちに揺れ動いているのです。

自殺は突然起こり予測できない

自殺が突然のように見えたとしても、実は自殺に至るまでには長い期間の苦悩があります。最近の出来事が原因のように思えても、それは引き金に過ぎないことが多いのです。自殺の動機は深刻で長期に続く場合が多くみられます。

自殺を考えるほど、思い悩む人の特徴

最後まで生と死の間を揺れ動いています

「死にたい」と「生きたい」「助けて欲しい」という気持ちの中で揺れ動いています。

自殺をしようとした8パーセントの人には、何らかの予兆があります。

  • 自殺未遂や自殺をほのめかす言動があります。
  • 人付き合いを避けるようになります。
  • なげやりで注意散漫になります。
  • 楽しみに興味がなくなります
  • 身だしなみを気にしなくなります。
  • 不眠、食欲不振などの体調不良が続きます。

70パーセントの人は、4ヶ月以内に身体不調などを理由に医療機関を受診しています。

周囲の対応のポイント

  • 相手の気持ちをありのままに受け入れる。
  • 相手の訴えに真剣に耳を傾ける。
  • 相手の立場を尊重し、誠実な態度をとる。
  • 話し方がうまくなくても、時間がそれをカバーするので十分に時間を使う。
  • 相手の感情を理解するように努める。
  • 沈黙の時間にも耐える。
  • その場で自殺をしないことを約束する。
  • 専門的な治療を受けるように働きかける。

悪い対応の一例

  • 話を止めたり、そらしたりする。
  • 忙しいと伝える。質問攻めにする。
  • 批判的な態度をとる。世間の常識を押しつける。
  • 過度に保護的になる。
  • 干渉的になり、あいまいな助言を与える。安易な励ましをする。

次のようなサインを数多く認める場合は、自殺の危険が迫っています

  • うつ病の症状(気分が沈む、自分を責める、仕事の能率が落ちる、決断できない、不眠が続く)
  • 内科などを受診しても問題が見つからない原因不明の身体の不調が長引く。
  • 以前に比べて飲酒量が増す。
  • 安全や健康が保てない。
  • 仕事の負担が急に増える、大きな失敗をする、職を失う。
  • 職場や家庭でサポートが得られない。
  • 本人にとって価値のある職や家族、財産等を離婚、家族との死別、退職等で失う。
  • 重症な身体の病気にかかる。
  • 自殺を口にする。

こころの悩みや心配をひとりで抱えないでください。

このページで紹介した自殺の危険が高いサインや、自殺をほのめかす言動があった場合は、決して放置しないでください。ひとりで問題を抱えないように、できるだけ早く周囲の協力を求めてください。ご本人が相談をためらう場合は、ご家族や周囲の方が相談や受診をして協力を求めることもできます。

こころの悩みや健康に関するご相談

所沢市保健センター

電話:04-2991-1811/所沢市上安松1224番地の1
ご相談は平日午前8時30分から午後5時
こころの健康メール相談はこちらから

狭山保健所

電話:04-2954-6212/狭山市稲荷山二丁目16番地の1
ご相談は平日午前8時30分から午後5時15分

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ご相談は平日午前9時から午後5時

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お問い合わせ

所沢市 健康推進部 こころの健康支援室
住所:〒359-0025 所沢市上安松1224番地の1
電話:04-2991-1812
FAX:04-2995-1178

b9911812@city.tokorozawa.lg.jp

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