こころの病について

更新日:2015年1月30日

WHO(世界保健機構)は健康について、

  • 身体的、精神的、社会的に完全に良い状態であり、
  • 単に病気や虚弱がないことではない

としています。単に病気でなければ健康という訳ではないようです。
では、こころが病んでいるとはどのような様子でしょうか。
ひとつの見方として『ある症状によって自分が困り悩み、また、家族や周囲の人が心配し、家庭や職場など生活に支障がでる程の様子』である場合は、こころが疲れ、病んでいる状態考えられます。
このようなときは現状を変える手段として、相談や診察を受けることは有効です。
こころの病は、体質や体調、性格、考え方、周囲のサポート、環境の変化、ストレス等が複合的に影響して起こると言われています。
こころの病がおこる仕組みには、まだわからないことも多くありますが、多くのこころの病は脳の機能障害によるものと考えられています。

こころの病の原因別タイプ

内因性 原因がまだわからない疾患のタイプですが、脳機能のトラブルによるものと考えらます。統合失調症、躁うつ病等がこれに入ります。本人の体質や性格など素質的な原因も関係していると言われます。
外因性 器質性精神障害 脳本体のトラブルによって起こるもので、脳炎、脳血管疾患、認知症や事故による脳外傷の後遺症などがあります。
症状性精神障害 脳以外の身体の病によって起こるもので、甲状腺機能の低下及び亢進、内分泌疾患、感染性疾患医薬品の副作用、栄養不足等が挙げられます。
中毒性精神障害 覚せい剤や麻薬、アルコール、睡眠薬や向精神薬等を摂取することによって起こります。
心因性 辛い出来事や人間関係や生活環境などでストレスを長期や過度に受ける等の心理的な原因によって起こるものを言います。心因反応や神経症、心身症等があります。気にしやすいなどの性格的な要因も関係している場合もあります。

こころの問題と病について

ここでは代表的なこころの病と、つながりのある問題について説明します。
症状には個人差が大きく、病名を確定するためにはきちんとした診断が必要ですので、気になることがあった場合には、お気軽にご相談や受診されることをお勧めします。


気にしやすさ等の性格的な要因は誰にでもあるものです。身体疾患やストレス等の条件が重なることでどんな人もこころの病になる可能性があります。こころの病は決して特別な病ではありません。
身体の病と同様に、こころの病も早期発見と早期治療によって回復していきます。早めに症状に気付き治療を受けることが大切です。しかし、自分では気づきにくいことや認めたくない場合もあります。
ご家族や周囲の人が変化に気付き相談や受診を勧めることや、ご家族や周囲の人がまず相談してみる方法も有効です。

お問い合わせ

所沢市保健センター健康管理課 こころの健康支援室
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