旭橋
更新日:2025年10月23日
旭橋は、鉄筋コンクリート造の単桁橋(1本の桁を両端2点の支点で支える構造)です。
日本最初の飛行場である所沢飛行場の開設(明治44年)に伴い、所沢駅から飛行場へつながる道(飛行機新道)が整備された際に東川を渡るために架けられました。
当初は土橋でしたが、所沢飛行場が拡張されて、飛行機新道を通る物資や飛行機を見物する人々が増えたため、昭和5年(1930年)により強固でかつ空都所沢にふさわしいモダンなデザインの現在の橋に架け替えられました。
両端の親柱には萬成石を使用し、西洋風の彫刻を施しています。また、欄干はリズミカルな白タイル貼りの連続アーチで飾られます。親柱上部の電灯はブロンズ製で、かつて戦時中の金属供出で失われましたが、令和7年(2025年)に市政75周年を記念して復元しました。現在の電灯は日中にソーラーパネルで発電した電力で点灯しています。
【登録年月日】平成21年8月7日
【所在地】所沢市御幸町
現地は車道上です。見学の際には十分ご注意ください。
【交通案内】西武新宿線「航空公園駅」東口下車 徒歩約10分
旭橋(親柱・電灯復元前)
旭橋(欄干・電灯復元前)
旭橋(親柱・電灯復元後)
旭橋(親柱と欄干・電灯復元後)
国登録有形文化財「旭橋」電灯復元事業
戦時中の金属供出により失われたと伝わる電灯について、当時の姿が長らく不明であったことから、市民の皆様にも写真の提供を呼び掛けるなど、調査を続けてまいりました。
令和4年度に、埼玉県立文書館が保管している明治から昭和にかけての埼玉県行政文書(国指定重要文化財)を調査した際に、電灯の設計図が残されていることが判明。令和5年1月に調査結果をまとめ、文化財情報紙「ところざわ文化遺産」第8号でも報告致しました。
令和6年度は市民の皆様や本市を訪れる方々に「航空発祥の地 所沢」の歴史を体感して頂けるよう、電灯の復元を開始。市制75周年となる令和7年度の「ところざわまつり」前日祭(10月11日)から点灯を開始しました。
電灯復元のための寄附を頂きました!
旭橋の電灯復元の事業費について、寄附金160,978円を令和6年8月に「とことこまちづくり実行委員会」から頂きました。
寄附金贈呈式の様子
ふるさと応援寄附「文化財保存修理事業~未来へ遺そう!ふるさと所沢の宝~」受付中です!
お問い合わせ
所沢市 教育委員会教育総務部 文化財保護課
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