磯谷有技の碑

更新日:2015年2月19日

 この碑は、総高約2.78メートル、碑面の幅は1.18メートルあり、碑本体には根府川石が用いられています。幕末から明治にかけて武芸の名手として、また刀工として知られた磯谷有技いそやゆうぎ吉光よしみつ)の事績が刻まれた顕彰碑です。明治23年(1890年)に没した有技の死を惜しみ、彼の門人たちが建てたものですが、建立年月日はわかりません。
 碑文によると、磯谷家は代々三河国岡崎(現在の愛知県岡崎市)藩主の本多家に刀鍛冶として仕えていました。有技はとくに剣術に優れており、宮本武蔵流を習得し、その第九世となって諸国を歴遊して試合をし、大いに名をあげます。さらに、兵法・槍・弓・馬術・なぎなた・泳法も極め、安政の頃には藩主の師となり、また、藩士の子弟の指導にも当りました。それらの功績を認められ、藩主から「有技」の号を賜ったといいます。
 明治2年(1869年)に妻の生家がある入間郡城村(現在の所沢市城)に移り住み、悠々自適の生活を送るつもりでしたが、その意に反して、遠近の者が彼の学識や武芸を求め、これを学ぶものは300余名に達したと記されています。
 なお、碑は平成8年9月、有技の住まいがあった所沢市城から現在の所在地へ移されました。
【指定年月日】昭和59年3月17日
【所在地】所沢市亀ケ谷279番地の3(柳瀬民俗資料館)

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