安松の竹細工

更新日:2018年10月15日

 安松の竹細工は、古くから「安松ざる」と呼ばれ、所沢市松井地区を中心に作られていた、カゴやザルをはじめとする竹製品の総称です。
 文明18年(1486年)に書かれた『廻国雑記かいこくざっき』にも、安松の竹細工と推定される記述がみられます。また、江戸時代後期に幕府が編纂した『新編武蔵風土記稿しんぺんむさしふどきこう』上安松村の項には、「安松笊」の記述がみえ、すでにこの頃には盛んに作られていたと思われます。第二次世界大戦前、松井地区では養蚕や茶などと並ぶ重要な副業で、終戦直後では同地区で延べ200人以上が竹細工に関わっていたといいます。しかし、昭和50年代には竹細工職人はわずか4人となり、現在、安松の竹細工を製作する職人は把握されていません。
 なお、指定対象の製品は、中富民俗資料館と柳瀬民俗資料館にてご覧いただけます。
【指定年月日】昭和44年6月27日
【所在地】所沢市中富1548番地の1(中富民俗資料館)ほか

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