茶業農家の衣生活資料

更新日:2018年10月15日

 「茶業農家の衣生活資料ちゃぎょうのうかのいせいかつしりょう」は、中富の茶業農家田中家で長年使用・保存されてきた衣生活資料です。服物(仕事着・家着・よそゆき・下着・子どもの着物・帯・付属品・防寒用付属品・被り物・履物・風呂敷)と布や糸など計296点あります。
 田中家は、江戸時代の元禄期に入間郡藤沢村から入植した家の分家にあたり、資料の多くは、茶業農家としての基盤が築かれた4代目勝五郎(明治13年生)の代に、製作あるいは購入されたものです。代々にわたって家を守る意識が強い田中家では、常に備蓄を絶やさぬ心得が長い年月の間に培われてきました。ボロでも1枚のハギレでも、さらには空いた肥料袋や粉袋、残り糸なども捨てずに取っておくよう心がけ、また、昭和30年代中頃まで、裁縫の上手な勝五郎の妻シチ(明治18年生)が傷んだ野良着を繕い、これを汚れ仕事用として布の形状が維持できる限り使用・保管してきました。
 所沢の旧村における、明治期から昭和期の衣生活の様相を映し出す資料として、民俗的、歴史的に高い文化財的価値を持つものと評価され、また、暮らしの中で、衣料を繕いボロに至るまで使いつくし転用・再生する、より完成度の高い衣料リサイクルが実践されていた様子を伝える資料としても貴重です。なお、指定の文化財は、中富民俗資料館においてご覧いただけます。

【指定年月日】平成26年7月1日
【所在地】所沢市中富1548番地の1(中富民俗資料館)

お問い合わせ

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