平成31年4月号 小原愛美さん(Smilink株式会社 代表取締役)

更新日:2019年3月29日

プロフィール

小原おばら愛美まなみさん

平成30年6月、高校在学中にSmilinkすまいりんく株式会社を設立。挑戦する若者を応援する『学生夢応援マガジン』の発行、教育に関する悩み相談事業などを展開している。地域密着情報サイト「とこなび」のスタッフとしても活動中。

"挑戦しやすい社会をつくる"高3で起業した挑戦者

あなたのこれまでの人生に「起業する」という選択肢があっただろうか。小原愛美さんは、高校3年生でその道を選んだ一人だ。
この春、高校を卒業したばかりの小原さん。まだあどけない表情を見せる彼女のもう一つの顔は、Smilink株式会社の代表取締役である。高校在学中にニュージーランド、マレーシア、シンガポール、フィリピンを1年かけて留学し、海外の学生たちが積極的に挑戦する姿に刺激を受けた。自らも何かにチャレンジしようと決意し、帰国後、高校3年生の6月に起業。「自分のような若者だけでなく、全ての人が挑戦しやすい社会を作るために起業しました」と話す。彼女にとって、起業することは「目的」ではない。理想の社会を作るための「手段」として、実行する。その行動力と強い信念が、ついこの間まで高校生であったことを忘れさせる。

ただ、その道は決して平坦ではなかった。「会社の事業を考えた時に、やりたいことがいくつもあり、自分が何をすればいいのか分からなくなってしまったんです」。行動力はあるが、考えれば考えるほど深みにはまってしまう性格だという。時折見せる、多感な思春期の表情は、18歳の若者そのものだ。
悩んだ末、たどり着いたのが、フリーペーパー『学生夢応援マガジン』の発行だ。この情報誌では、小原さんのように、起業したり、自分の夢に向かって挑戦したりする若者を紹介している。学生の活躍を発信し、企業が魅力ある人材を発掘する。そんな、若者と企業をつなぐ架け橋になる一冊を、たった2カ月ほどで完成させたことに驚かされる。1万冊発行し、友人にも手伝ってもらい、全国の高校や個人、企業などに配布している。発行後間もないが、「今後は、47都道府県で1人ずつ、挑戦している人を紹介したい」と、アイデアを膨らませる。

経験を生かして相談事業も手掛けている。「留学や起業を経験した私だからこそ、力になれることがあると思います。教育や進路で悩んでいる人は、ささいなことでも相談してほしい」。若者だけでなく、子どもの進路に悩む親世代からの相談も受けている。

そんな小原さんは、4月から都内の大学に進学する。会社の経営に専念せず、進学を決意したのは、事業に生かせる新しい知識を身に付けるため。「将来的には、新規事業コンサルタントになりたい。そのためには、会計やプログラミングなどの専門的な知識と、新しいアイデアを生み出せる力を大学で身に付ける必要があります。新たな出会いから、コミュニティも広げたいです」
やりたいことを挙げる眼差しは、まさに「挑戦者」。持ち前の行動力で次々と新しいことに挑戦する小原さんから、これからも目が離せない。(取材:宮崎)

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次号は7月ごろ発行予定。

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