令和2年5月号 平塚 宗臣さん(「所沢七福神めぐり」発案者/郷土史家・歌人)

更新日:2020年4月26日

プロフィール

平塚ひらつか 宗臣そうじんさん

(久米在住)

所澤郷土美術館館長。65歳で銀行員を退任後、郷土史と短歌を学び始める。所沢の自然と歴史をまちおこしに生かしたいと、「所沢七福神めぐり」を発案。同コースは、地域の関係者の協力を得て令和2年1月に開場した。

訪れる人に福が授かりますように。 「所沢七福神めぐり」を発案

うららかな春の日。「絶好のタイミングでいらっしゃいましたね」と所澤郷土美術館の満開の山桜をバックに迎えてくれたのは、同美術館館長の平塚宗臣さん。今年の正月に誕生した「所沢七福神めぐり」の発案者だ。
少子高齢化、人口減少の時代。心の豊かさが求められる今、所沢の魅力をまちおこしに結び付けたいと考えていた平塚さん。健康志向もふまえ、所沢にまだなかった「七福神めぐり」のアイデアが浮かんだ。人が動くこと、人を呼び込むことは、まちの活性化につながる。福を授けてくれる7つの神様をお招きしよう。
7カ所のポイントの選定には、条件があった。「市民の心のよりどころとして親しまれる場所」「駅から比較的近く、交通量が多すぎず安全に歩けるコース」「歴史探訪ができて、ウォーキングやハイキングも楽しめるエリア」。
市内の全ての寺と神社を洗い出して調べた平塚さんの厳しい条件を満たしたのが、八国山から荒幡富士周辺にかけてのコースだった。平安から鎌倉時代にわたる歴史ロマン、みどりと起伏に富むウォーキングに適した道、所沢の主流・柳瀬川が貫く地域。期せずして、平塚さん自身が生まれ育った最もなじみの深いエリアだった。

地域の7つの古刹こさつの住職に呼びかけ、檀家など多くの地域住民の協力を得て、七福神めぐりの開場に向けて活動が始まった。7つの新しい像がそれぞれの寺院に迎えられ、トコろんのマーク入りの新たな御朱印も作成した。「関係者の皆さんの熱意と協力がなければ、実現しませんでした」平塚さんの声に力がこもる。「所沢には眠っている宝、資源がたくさんある。先人たちが遺してくれた宝を掘り起こして、まちおこしに生かしたい。それには、民間が中心になって動くのがいいんです」。

こうして誕生した「所沢七福神めぐり」。最初の1カ月で約1,000人が訪れたという。「これから、いかにまちおこしに結び付けていくか。周辺事業者とのタイアップなど、いろいろな展開もありそうです」。

誕生したコースに「八国山・荒幡富士コース」と名付けたのは、後に新たな「所沢七福神めぐり」のコースが続くことができるように、との思いからだ。所沢に住む人に、地域の魅力に気付いてほしい。たくさんの人が所沢を訪れ、愛着を持ってほしい。そして、この地を巡る全ての人に健康と幸福が授かりますように。郷土史家、歌人、私設美術館の館長など多忙な日々を過ごしながら、平塚さんの夢は続く。

(取材:加賀谷)

所沢七福神めぐり

八国山・荒幡富士コース

広報ところざわ令和2年5月号の特集記事でもご紹介している同コース。
新型コロナウイルスの感染拡大が治まってから、ぜひお出掛けかけください。
マップは、同広報紙特集記事や所沢市まちづくり観光協会(外部サイト)のホームページでご覧になれます。

お問い合わせ

所沢市 経営企画部 広報課
住所:〒359-8501 所沢市並木一丁目1番地の1 高層棟3階
電話:04-2998-9024
FAX:04-2994-0706

a9024@city.tokorozawa.lg.jp

本文ここまで

サブナビゲーションここから