令和3年10月号 神山勘次さん(季節感溢れるバルーンアートでボランティア)

更新日:2021年9月27日

プロフィール

神山勘次こうやまかんじさん

(北岩岡在住)

生まれも育ちも北岩岡。祖父の代から続く農業を営んでいる。
自治会役員や民生委員・児童委員活動に長年携わり、地域活動に貢献。
「雨で畑に出られない日は、絶好のバルーンアート制作日和だ」と話す神山さん。
「次は何を届けるかな」と目を輝かせて話す神山さんは笑顔がとても似合うアーティスト。

バルーンアートで笑顔が膨らむ地域に

待ち合わせ場所の富岡まちづくりセンターに着くと、巨峰や、チョウやガーベラなど色とりどりのバルーンアートに埋もれるように神こうやまかんじ山勘次さんが少し緊張した面持ちで待っていた。バルーンアートとの出会いは、20年ほど前。当時民生委員・児童委員をしていて、子どもたちと接する機会が多かった神山さん。子どもたちが心弾ませるような事をしてあげられないかと考えていたある日、児童委員の活動でバルーンアート作りに誘われた。初めて作ったのは犬や猫など、簡単な物だったが、子どもたちは大喜び。そんな子どもたちの笑顔は神山さん自身がバルーンアートの楽しさに魅せられるには十分な動機となった。ちょうど同じ頃、体調を崩し医師から禁酒を勧めらたこともあり、仕事が終わってからの時間をバルーンアートの練習に費やすように。「上達には、とにかく数をこなすこと」。本を購入して何度も作り、作り方を覚えたら今度は本を見なくてもできるように練習を重ねる。バルーンの扱い方を手と指で習得していった。今ではレパートリーは優に50種類を超え、花だけでもチューリップ、スズラン、バラ、ヒマワリ、スイセンなど四季を楽しめる色鮮やかな作品ばかりだ。

神山さんのバルーンアートは地域でも有名になり、富岡地区で毎年開催される三世代祭りでは子どもたちの人気コーナーに。しかし、コロナ禍でイベントが中止になり、バルーンアートを披露する機会はめっきり減ってしまった。それでも、保育園や高齢者施設など、ファンが待つ場所へは自宅で作ったバルーンアートを今も届けている。神山さんのバルーンアートが楽しませるのは子どもたちだけではない。ボランティアで訪れる介護施設では、自分の干えと支をリクエストする人が多いという。今までは干支の中で唯一「丑うし」だけが作れずに悔しい思いをしたが、インターネットで牛の作成動画を見つけて何度も練習し、ついに作れるように。十二支をマスターしたと話す顔はとても満足気だ。「雨で畑に出られない日や仕事が終わった後にバルーンアートを作るんだ」と話す神山さんには、自分の作品を待っている人たちの顔が思い浮かんでいるようだった。1シーズンに新しい作品を1つ増やすことを目標にバルーンアートを作り続けている神山さん。「バルーンアートを見たときのみんなの驚く顔、喜ぶ顔が続けられる原動力」と誇らしげに話す。今後は、恐竜やクジャクのような大作にもチャレンジしてみたいと、バルーンアートに懸ける想いは、細くそして長く続いている。その先に待つ笑顔や驚きに胸躍らせて。(取材:坂本)


富岡まちづくりセンターで泳ぐ金魚のバルーン

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