令和7年10月号 赤池慎一さん(ところざわまつり山車運営委員会委員長)
更新日:2025年9月26日
プロフィール
ところざわまつり山車運営委員会委員長 赤池慎一さん
赤池 慎一さん
市内在住
所沢地区の町内会長や所沢市青少年育成推進員協議会の会長なども務める。また、地域のこどもたちの登下校の見守り活動を18年間継続するなど、活躍の範囲は多岐に渡る。
ものすごい速度で成長していくこどもたちを見守ることで、こどもたちからパワーをもらい、赤池さんの日頃の活動の原動力となっているのだそう。
ところざわまつりの華 山車が育む地域の絆
伝統美と迫力を兼ね備えた山車の曳きまわしや心地よいリズムを奏でる重松流祭ばやしに、心踊る出店の数々。皆さんもところざわまつりの楽しい思い出を持っているのではないだろうか。
今年は、10年ぶりに大祭として開催され、2日間にわたり所沢の中心市街地が活気に包まれる。
ところざわまつりは所澤神明社の秋の祭礼を母体として始まったとされる「山車祭り」が起源と言われる、山車が主役の祭りだ。そんなところざわまつりの主役である山車を統括し、山車を安心・安全に運行するために尽力しているのが赤池慎一さんだ。
17年前にPTAの役員としてこどもと一緒に山車の曳きまわしをしたことをきっかけに、現在までところざわまつりの運営に精力的に携わっている。
県外で生まれ育ち、こどもの誕生をきっかけに所沢市民となったという赤池さん。「私が育った市では、地域の大人たちがこどもたちが楽しめるようにと祭りを運営してくれていて、祭りにはとても良い思い出があります。私も今住む所沢市の祭りを大切にして、こどもたちが愛着を持ち楽しいと思えるような祭りを残したいという思いで、運営に携わりました」と当時を振り返る。語る口調はどこまでも穏やかで、地域のこどもたちへの愛情の深さを感じる。
赤池さんが考えるところざわまつりの魅力は、主役を山車としながらも、産業祭的な側面や、神輿や民踊流しがあるなど山車だけに限定されない楽しみ方や、魅力の多様性にあるという。
この多様性は総勢12基ある各町の山車にも現れているのだそう。「山車は文化財という側面もありますが各町の象徴でもあり、誇りとなるものです。それぞれ歴史や特徴が異なるので、その違いにも注目してもらえるとさらに祭りの楽しみ方が増えます」と語る。
ところざわまつりの運営に携わるなかで、初めて参加した小学生が、山車の曳きまわしの楽しさを知り、毎年祭りに参加してくれるようになったときに運営としてのやりがいを感じたという。「進学や、就職で一度市外に転出したこどもたちが、年に一度のところざわまつりの日には所沢に帰って来て思いっきり祭りを楽しむ。そのような、人を惹き付け、帰ってくるきっかけになるような祭りにしたいんです」と目を輝かせる。
そんな赤池さんが携わる祭りや山車には、こどもや地域への愛がたくさん詰まっていることだろう。さまざまな見どころがあるところざわまつりの大祭。今年は山車に注目して参加してみるのはいかがだろうか。(取材:深町)
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