令和8年3月号 荻野隆一さん(所沢市防犯協会 監事)
更新日:2026年2月24日
プロフィール

荻野隆一さん
荻野隆一さん
(市内在住)
防犯パトロールの後に、仲間たちとお酒を酌み交わしたのは良い思い出。妻に店を頼んで外出することも多かったそう。防犯の活動と仕事を両立できたのは妻のおかげと話す。

義父から引き継いだ防犯連絡所のプレート
地域を守る まちの電気屋さん
住宅街の中にある電気屋さん、店主は穏やかな笑顔が印象的な荻野隆一さんだ。昨年、警察庁長官・公益財団法人全国防犯協会連合会会長の連名で、防犯栄誉金賞が贈られた。同賞は地域安全活動を称える賞の中では最高位である。
生まれも育ちも市内山口。平成7年に、妻の父から託され、地域防犯推進委員を引き継いだことがきっかけで、地域の防犯に携わるようになった。電気店に勤め、家庭もあったが頼られると断れない性格。当時は、防犯活動もどこかのんびりとした雰囲気の時代で、地域の仲間と一緒に小・中学校やPTAと協力して、パトロール活動に従事した。40代で独立し、市内に電気店を構えた。家庭も仕事も充実していた時期だが、月一回の夜のパトロールも続けた。学校や地域の人との交流の時間であり、仕事とはまた違った地域との繋がりが感じられる時間だった。
平成13年、防犯協会山口支部副支部長を経て支部長を務める。平成20年、自治会長に就任したことを機に防犯協会の一線を退いたものの、同協会監事として任を命じられるとともに、自治会長の立場から地域の防犯の活動を支えた。特別なことはしていないと謙遜するが、地域の方が温かく見守るパトロールが、住民の安心感に繋がることは容易に想像がつく。夏の夕方、慣れ親しんだ地域をパトロールすると見知った住民とたくさんすれ違う。挨拶を交わしながら涼しくなってきた空気を感じると心から満たされた気持ちになったという。
誰かと比べたり、現状を嘆く言葉は一切出てこない。うまくいかないときの心持ちを尋ねると、「ああ、俺が合わなかったんだと思ってね。商売やってると、いろいろな人と接するからね。こちらがきちんと仕事をしても約束を守ってもらえないときはもうしょうがないと思ってね。そういう人はどこに行っても同じことをやっているだろうって。」仕事は日曜定休だが、頼まれるとやっぱり断れない。2027年末で一般照明用の蛍光灯の製造が終了することから、LED照明への切り替えで忙しい。「相手も大変なのが分かるからできることはやる」とフットワーク軽く対応する毎日。
いろいろな立場や価値観がある中で、全てを包み込む人間力が地域の防犯の要ではないかと思い至る。「年寄りだから、もうそろそろ引退したらと言われるんじゃないかな…」とつぶやくがそんな日はしばらく来ないと思う。
(取材:上地)
関連リンク
お問い合わせ
所沢市 経営企画部 広報課
住所:〒359-8501 所沢市並木一丁目1番地の1 高層棟3階
電話:04-2998-9024
FAX:04-2994-0706


