令和8年5月号 篠原光さん(ボクシング女子48キログラム級日本代表)

更新日:2026年4月26日

プロフィール

篠原しのはらひかるさん(市内在住)

父と目指す世界一 二人三脚でメダル獲得へ

 「戦った選手とは試合をきっかけに仲良くなることが多く、一緒に練習をしたり、合宿に参加して互いに高め合ったりと、意外と思われがちですが実は交友関係が広がるスポーツなんです」。そうボクシングの魅力を楽しげに語るのは、ボクシング日本代表の篠原光さんだ。
 父親がプロボクサーとして活躍していたこともあり、小さいときからボクシングは身近なスポーツだったという篠原さんは、5歳のときにはグローブを装着していた。最初は遊び感覚だったが、篠原さんは大の負けず嫌い。その性格を分かっていた父親は、ジムに通う同年代の男の子とスパーリングをさせてみる。こどもとはいえ、相手は経験者の男の子。手も足も出ず、ボロボロになって大泣きして戻ってきた篠原さんに「ボクシング辞めるか?」と声をかけると、父親が予想していた通りの言葉が篠原さんから返ってきた。「…辞めない!」。
 それをきっかけに、ボクシング魂に火が付いた篠原さん。現役を引退した父親がトレーナーに付き、わずか5歳で、本格的にボクシング人生を歩み始める。
 人生初の大会は7歳のとき。「ちびっ子ボクシング大会」に参加し、相手は同い年の女の子だった。5歳のときに味わった悔しさを忘れず、必死に練習してきた甲斐あって、見事勝ちきることができた。篠原さんのデビュー戦は、華々しい白星スタートを飾った。それからは学校に通いながら週に6回の練習をこなすルーティンを、何年も継続し、めきめきと実力を伸ばしていった。
 そして、高校2年生のときに、ジュニア・ユース国際トーナメント大会に、日本代表として初招集される。国際大会、海外遠征、外国人選手との対戦と、どれも初めての経験だったが、「緊張よりも楽しみが上回ってました」という。この精神力の強さが、彼女の強さの秘訣なのだろう。
 試合は3分3ラウンド。初戦から順調に勝ち進み、いよいよ決勝戦。試合開始のゴングと同時に、篠原さんの得意とする間合いを詰めるスタイルと父親の的確なアドバイスで、相手に逃げる隙を与えない。このまま勝利かと思われたそのときだった。相手選手のカウンターをもらってしまい、篠原さんはボクシングキャリア初のダウンを喫してしまう。何とかファイティングポーズを構え、再び自分のスタイルを武器にポイントを取りにいく。両者一歩も譲らぬ戦いは、判定へともつれこんだ。リング中央で、まだ呼吸が整わない中、勝者の名前が叫ばれた。
 「勝者、篠原光!」。見事、初の国際大会で優勝を決めた。
 「次の目標は、2028年ロサンゼルスオリンピックで父と一緒に金メダルを獲ることです」と、親子二人三脚でメダル獲得を目指す篠原さんは、今日もトレーニングに打ち込む。 (関)

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