平成30年8月号 蓬澤 里美さん(子育てママのお話し工房 星のたまご)

更新日:2018年7月27日

プロフィール

蓬澤 里美さん

北中在住。
2014年4月、紙芝居ユニット「子育てママのお話工房 星のたまご」を結成。自身は童話の創作を担当している。
5歳と小学4年生の2児の母親。日々の子育て中の出来事を童話用に書き溜めている。

共感を呼ぶ、等身大の母親からのメッセージ

「娘がご飯を残したんです。それを物語にしようと思って」。どの家庭にもありそうな出来事を、子育て中の母親ならではの温かな目線で童話にしているのが蓬澤よもぎさわ 里美さとみさんだ。
2013年、フリーペーパーで創作童話の募集記事を見つけ、経験は無かったが、軽い気持ちで応募してみた。落選したものの、童話を作る楽しさに目覚めた。ママ友に作った童話を見せたところ、大好評!「紙芝居にしてみたら?」。その一言がきっかけで、翌年3月の親子イベントで、ママ友の松田えみりさんと紙芝居をすることに。「子育てママのお話工房 星のたまご」誕生の瞬間である。
そして、親子イベントに来ていたラジオ関係者から依頼を受け、その後2年間、毎月、公開生放送の紙芝居コーナーを担当することになった。等身大の母親の思いが詰まった作品は、多くの母親たちを中心に大きな反響を呼んだ。
 
人生はまったく、何があるか分からない。ママ友の何気ない一言から活動を始めた蓬澤さん。「自己流で書いてきましたが、いろいろな人たちのおかげでここまでやってこれました」。本人は謙遜するが、特別な先入観がないからこそ、素朴で皆が共感できる作品になるのだろう。
一人の母親として、日頃思っていることを書く。「同じママさんから、『感動して泣きました』という感想をいただきます。少しでもママさんたちの癒やしになれば。」そう話す蓬澤さんは、まるで多くの母親たちの代弁者だ。これまでに制作した紙芝居は17本。「子育てをしているおかげで、書きたい題材はたくさんあります」と、制作意欲をにじませる。 イベントへの出演依頼も多い。作品だけでなく、蓬澤さんの明るい人柄にも引き付けられるのだろう。
 
蓬澤さんが書いた童話は、朗読を担当する松田さんの声を通すことで、人々の心にじんわりと染み渡る。しかし、作品を彩るのはこの二人だけではない。音楽とのコラボレーションも特徴の一つだ。
たまたま同じイベントに出演した、市内在住のスティールパン奏者・伊澤陽一さんが奏でる音色に惚れ込んだ。2015年8月、スティールパンを題材にした紙芝居「ティンリングが聞こえる島」を、伊澤さんの生演奏と共に発表。音楽に包まれた物語は、聞き手をより一層その世界に引き込む。「この作品は伊澤さんの音楽があって完成したもの。彼の音楽無しでは考えられません」と、作品への思いを口にした。
「いつか映画の原作になるような物語を書きたい」。謙虚な姿勢が印象的な蓬澤さんだが、その夢は大きい。
(取材:宮崎)

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