令和3年9月号 伊藤大智さん・橋本千智さん(早稲田大学オリパラ推進プロジェクト・VIVASEDA)

更新日:2021年8月27日

プロフィール

伊藤大智いとうだいちさん・橋本千智はしもとちさとさん

(早稲田大学スポーツ科学部3年生)

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を盛り上げるべく、令和元年に発足した早稲田大学学生プロジェクト・VIVASEDAびばせだに所属。
伊藤さんは球団経営などスポーツビジネスを学ぶ。スポーツ医科学を学ぶ橋本さんは、ゼミで睡眠について研究。掛け持ちしている弦楽合奏団ではバイオリンに精を出している。

コロナに負けない 今夏にかけた若者たちの青春

連日熱戦が繰り広げられる東京2020オリンピック・パラリンピック。開催には多くの人が携わっていることは想像に難くないが、大会を所沢から盛り上げようと奮闘する若者たちがいる。それが、約200人の早稲田大学の学生で組織されている、オリンピック・パラリンピック推進プロジェクト「VIVASEDA」だ。所沢キャンパスで学ぶスポーツ科学部3年生、伊藤大智さんと橋本千智さんは、その中心メンバーとして活動している。
二人がVIVASEDAに参加したのは令和元年のこと。ラグビー漬けの中学・高校時代を過ごした伊藤さんは、「人の心を動かせるのがスポーツの魅力。日本で大会が行われるまたとない機会に、少しでも携わりたかった」と参加を決めた。当時、二人の学び舎やである早稲田大学所沢キャンパスでは、東京2020オリンピックに向けイタリアの選手たちが事前キャンプを行うことが決まっていた。来日した際には、選手たちと市民との交流会を開催しようと企画していた矢先、世界規模で新型コロナウイルス感染症が流行。大会の延期が決まり、VIVASEDAの活動はオンラインが中心となった。
1年間の大会延期は、VIVASEDAのメンバーのモチベーションにも影響を与えた。「メンバーの会議は全てオンラインに変わりました。対面でないと、熱量や思いを共有することが難しく、活発な意見交換ができずに苦労しました」と語る橋本さん。企画を練っても、はたして参加者に楽しんでもらえるのか、自分たちの自己満足で終わってしまわないだろうかと、やりきれない不安を抱えていた。
今年に入って、イタリア選手との交流会をオンラインで開催することが決まり、二人はリーダー・副リーダーとして全体の調整などを担当。所沢市民にも視聴を呼びかけ、イタリアの選手とのひと時を楽しんでもらえるような企画を検討していった。
そして7月18日(日曜)、オンライン交流会の日。三ケ島小学校の児童らがイタリアのフェンシング代表4人とミニゲームで対戦したり、日本の便利グッズの使い方を紹介したりするなど、親睦を深めることができた。観覧に応募した市民は、実に180人を超えた。
開催には多くの手助けがあった。「自分の苦手なことをサポートしてくれる仲間がいたからこそ開催できた」「自分一人の熱意だけで進めず、皆と思いを共有することを今後も大事にしたい」と、二人が学んだのは「チームで動く」大切さだ。VIVASEDAの活動は大会の終わりとともに幕を閉じるが、イタリア選手、市民、そして子どもたちの心に残り続けるだろう。それは彼らが築き上げた“レガシー”に違いない。
(取材:宮崎)

オンライン交流会の様子

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