令和元年12月号 西田良枝さん(所沢市食生活改善推進員)

更新日:2019年11月26日

プロフィール

西田にしだ 良枝よしえさん(北有楽町在住)

所沢市食生活改善推進員として、昭和47年の協議会発足当時から活動。健康な食生活のために、食と栄養の知識を地域に普及しつづけている。健康の秘訣は、日々の食生活と、学生の頃から80歳を超えるまで続けた社交ダンス。得意料理は、ひき肉をたっぷり詰めて焦げ目を少しつけたミートローフ。

所沢市民の健康を支える食生活を提案

「健康はバランスの良い食事から」。頭ではわかっていても、忙しい毎日。つい食べ過ぎてしまったり、偏った献立になったりと食生活が乱れがちな人も多いのではないだろうか。「食生活はちょっとした工夫で簡単に改善できます。健康のためにも、自分の食生活を見直してみませんか」。所沢市民の食生活を長きに渡り見守っている食生活改善推進員の西田良枝さんは、にこやかに話す。
食と栄養の知識を地域に普及させる「食生活改善推進協議会」は、昭和47年に発足。所沢産の農作物を使ったオリジナルの料理をキッチンカーで販売することから始まった。御年91 歳の西田さんは発足当時から携わっている。「所沢はたくさんの農作物が採れる恵まれた場所。でも、当時は、ただ『煮る』『焼く』だけで、せっかくのおいしい食材を工夫して食べることがあまりなかったんです」。
「もっとおいしい食べ方を知ってもらいたい」という思いは、半世紀近く経った今でも変わっていない。定期的に公民館などで料理教室を開催し、自分たちが栄養士から学んだ食や栄養の知識、調理方法を地域の人々に伝えている。最近では、栄養が偏りがちな働き盛りの男性向けの料理教室を開催するなど、性別やそれぞれの世代に合った食生活の提案にも力を入れる。
おいしさと栄養面、どちらも優れた食事を取るのはなかなか難しい。「私も、忙しい日はインスタントの料理で済ませてしまうことがあります。ただ、インスタント味噌汁の味噌の量を減らしたり、既製品の総菜に野菜を足したりしています」。ちょっとしたひと手間の積み重ねが食生活の改善、そして健康につながることは、90歳を超えてもなお生き生きとした西田さん自身が体現している。
今でも同協議会が主催するイベントにはできるだけ参加し、地域の人と交流するなど、第一線で活躍する西田さん。協議会会長の牛窪日出子うしくぼひでこさんは「もう十分活躍してきたのだからゆっくり休んでもいいのに」と気を遣うが、本人は「少しでも役に立てれば」とこれからも精力的に活動したいと意気込む。プライベートでは、ウオーキングイベントにも参加するなど運動も欠かさない。
「まずはバランスのよい食事を心掛けましょう。たくさん野菜を食べようと気を付けている人は多いと思いますが、野菜が多いと味付けも濃くなりがち。大切なのはバランスよくいろいろな食材を食べることです。その中に所沢産の農作物があればとてもうれしいです」。長らく活動してきた実績と、自らが実践し体現してきたからこそ、説得力が生まれる。私たちの健康を支える食生活。欠かすことができないからこそ、改めて食のこと、栄養のことを考えたい。
さあ、今日のご飯は何にしよう。
(取材:宮崎)

Web版こぼれ話

とにかく元気!

90歳を超えているとは思えないほど生き生きとしていて、シャキッとした姿勢とにこやかな笑顔が印象的な西田さん。
食生活改善推進協議会主催のイベントに参加するため、自宅のある北有楽町から会場まで歩いて向かうそうです。
今でもウォーキングイベントにも参加するほど、運動にも励む西田さん。日頃の運動不足を反省しました。

彩の国健康鉄人に認定

埼玉県は、心身ともに健康で、地域活動や運動、文化芸能活動などで顕著な活躍をしている高齢者を「彩の国健康鉄人」として認定しています。
西田さんは平成28年に認定され、今回のはつらつところっこのインタビューに、当時もらった賞状をお持ちいただきました。
今も第一線で活動を続ける西田さん。これからも、ご活躍をお祈り申し上げます!

お問い合わせ

所沢市 経営企画部 広報課
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