令和8年7月号 町田 翔吾さん(株式会社ジャパンバルーンサービス 所属)
更新日:2026年6月24日
プロフィール
町田 翔吾さん(市内在住)
熱気球と育ち、熱気球と生きる
日曜の早朝、鮮やかな熱気球が航空記念公園の青空にふわりと浮かぶ。5分間の搭乗体験を求めて、遠方からも多くの人が訪れる。申し込みの枠は毎回すぐに埋まってしまう。
「忘れられないフライトは、トコろんを乗せて一緒に空に上がったことです」と、爽やかに話すのは、熱気球の会社やNPO法人に属し、航空記念公園での搭乗体験も行いながら、自身も熱気球のパイロットとして活躍する町田翔吾さんだ。
熱気球との出会いは、生まれてすぐ。町田さんは0歳から空を飛んでいた。父は熱気球の会社を経営し、母は元地方局のアナウンサー。熱気球の大会を父が主催すると、母はそのMCを務めた。姉も熱気球のパイロット。まさに熱気球一家である。幼い頃から、何度も熱気球で空を飛んで育った。
2歳の時、家族で所沢に引っ越してきた。町田さん曰く「根っからの東所沢っこ」。東所沢の小学校に6年間通った。こどもの頃は、大人しい性格で、野球にのめりこんだ。都内の中学・高校に通い、
ずっと野球を続けた。高校卒業後すぐに、熱気球操縦のライセンスを取得。幼少期から熱気球に触れてきた町田さんは、自然とライセンスをとろうと思ったという。大学では経済学を専攻し、卒業後は熱気球とは違う進路を選んだが、父が築いてきた熱気球の事業を支えたいという思いで、本格的に熱気球の世界へ飛び込んだ。
それからは、いつも天候判断に悩まされている。風速3m以上の風、例えるならば小枝がわずかに揺れるような風でも、熱気球を空へ飛ばすことが難しくなる。安全に搭乗できる天候かどうか、天
気予報と長くにらめっこになることが多い。「当日に中止になることもあり、その時はお客様に大変申し訳なく思います。ただ、熱気球を飛ばすうえでは、永遠に付き合っていく悩みです」と話し、安全を最優先にしている。
熱気球について、「老若男女誰でも楽しむことができ、他の乗り物にない独特な浮遊感があるのが魅力です。また、熱気球を飛ばす立場としては、複数人で協力して大きな機体を飛ばすため、熱気球を通して、仲間が増えていくことが面白いです」と話す。
航空記念公園では、月に1~2回の搭乗体験日を設け、1日に150人ほどが搭乗する。これまで多くの人の笑顔と感動を間近で見守りながら、ともに熱気球で空へ飛んできた。町田さんの人生にとっ
て、熱気球はずっと当たり前にある日常の一部だ。「これからも熱気球に携わり続け、航空記念公園での搭乗体験も続けていきたいです。そして、熱気球ファンを増やしていければ嬉しいです」。そう
話す町田さんは、熱気球が浮かぶ空のように穏やかな表情だった。(取材:平岡)
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